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−うつ病の病態解明に大きな一歩−

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うつ病発症に関わる神経伝達機能の異常を発見
−うつ病の病態解明に大きな一歩−

2016年10月

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長平野俊夫、以下「量研機構」)
放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部は
慶應義塾大学(塾長 清家篤) 医学部精神・神経科学教室と共同で、
うつ病患者は視床のノルアドレナリン神経伝達機能に異常が生じており、
これが注意・覚醒機能の高まりと相関していることを見出したとしている。

これまで、抗うつ薬の作用メカニズムに関する研究やうつ病患者の死後脳研究、うつ病のモデル動物の研究により、
うつ病の原因の 1 つとして脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンの関与が示唆されてきたが、
ノルアドレナリン神経伝達にどのような変化が起きているかは不明であった。

本研究では、
自分を責める傾向が強く、不眠や食欲低下などの症状を認めるうつ病患者 19 名、健常者 19 名を対象にPET検査を行い、
自分を責める傾向が強く、不眠や食欲低下などの症状を認める一群のうつ病患者では
視床に生じたノルアドレナリン神経伝達機能の異常が、
注意・覚醒機能の高まりと相関していることがわかったとしている。

このことは、不眠や食欲低下の強いうつ病患者の治療では、
ノルアドレナリン神経伝達機能の調整が有効であることを示唆している。
この研究結果によって今後、
多様なうつ病患者の中でノルアドレナリン神経伝達などの異常を想定した効果的な抗うつ薬の選択や、
脳内メカニズムの解明に基づく薬剤開発などの治療戦略につながることが期待される。

うつ病発症に関わる神経伝達機能の異常を発見

 

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