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2005年1月
厚生労働省研究班による多目的コホート(JPHC)研究の研究結果から、たばこを吸うグループでは吸わないグループに比べて自殺リスクが高く、1日あたりの本数が多いグループは特にハイリスクであることが確認された。
たばこを吸うグループでは、吸わないグループに比べて自殺リスクが高そうであることがわかった。さらに、吸う本数が多ければ多いほど自殺リスクが高くなるというはっきりした傾向があらわれた。一方、たばこを吸った年数が長くても、自殺リスクには関係はなかった。
一日40本以上を吸う人の自殺リスクは、吸わない人の2.1倍高かった。
たばこと自殺を結びつける具体的なメカニズムはよくわかってないが、喫煙者で自殺のリスクが高い理由の一つとして、喫煙者はうつ病のリスクが高く、またうつ病自体が自殺の危険因子でもあるため、うつ病を介して自殺のリスクが高くなることが考えらる。
この研究の結果、自殺のハイリスクグループとして浮かび上がった「たばこの本数が多い中年男性」は、もともと肺がんをはじめさまざまな病気のハイリスクグループでもあり、体の健康に加えて、心の健康にも注意を払う必要があると言える。