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ソーシャルサポートのモデルと効果

ソーシャルサポートのモデルと効果

【ソーシャルサポートモデル】
ソーシャルサポートにはストレス緩衝モデルと直接モデルがある。
ストレス緩衝モデルとは、ストレス要因が存在しない時には
心身の健康状態に効果をもたらさないが、
ストレス要因が存在するときにはそれを緩衝する機能を持つと仮定されているもの。
一方ストレス要因があるかどうかに関係なく、
心身の健康状態に直接の効果を及ぼすと仮定されているものが直接モデル。

【ソーシャルサポートの効果】
ソーシャルサポートの効果は、サポートする側、受ける側の
状況や立場、関係性、サポートの種類などに左右されることが検証されている。
職種では、事務職や営業職は先輩からのサポート、
販売職では同僚からのサポートが有効であることが見られ、
女性事務職は上司からの情緒的サポートがあると認識しているほうが
健康を維持できる傾向が認められている。
また、男性は同僚からの情緒サポート、
女性は上司からの道具サポートがあると認識している場合に
健康を維持しやすいことが見られている。

但し、ソーシャルサポートはプラスの方向だけではなくマイナスに働いてしまう場合もある。
ある労働者を対象にした研究では、
ストレスが高く、本人のストレス耐性が弱っている状況では、
家族の情緒的サポートは疾患リスクを上げてしまうという結果が見られている。
他にも慢性疾患患者への情緒的サポートが自己効力感の低下と関係し、
依存性が高い人には、サポートは無効となりやすいことも示されている。

 

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