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ネガティブな反すう

ネガティブな反すう
( ねがてぃぶなはんすう )

「ネガティブな反すう」とは、どんな内容であろうと本人にとって嫌な事、不快なことを長い間繰り返し考え続ける傾向のこと。
近年、抑うつとの関連を示す研究が増えており、ストレッサーや嫌なことを経験した後、そのことについて途切れなく考え続けることにより、さらにストレス反応が高まり、うつとの関連が強くなると指摘されている。
また、完全主義や不合理な考えなどの「うつに繋がりやすい」考え方と、ネガティブな反すうの間に相関が見られることも示されている。すなわち、前回紹介した完全主義の不適応的側面が高い程、ネガティブな反すうの傾向も高くなるということだ。

次に、ネガティブなことが頭に浮かび一時的にストレス反応やうつ状態が増加したとしても、それが続く事なく解消されれば反応も収まる事から、「反すう」することとうつ状態やストレス反応との関連性も指摘されている。ネガティブな事が繰返されることによって、負荷の掛かっている状態がいつまでも解消されず、うつに繋がるという考えだ。

以上から、うつ状態に陥らないためには、本人にとって嫌な事、ネガティブな事を繰り返し考える事を如何に止めることが出来るかが大事である事がわかる。反対に、繰り返し考えるのが本人にとってポジティブな事や楽しい事であれば、ポジティブな感情が促進され、抑うつ状態に陥りにくくなる。そのため、根本にあるネガティブな考えを減らすか、繰り返し考える事を断ち切るか、認知療法的側面、またはストレスコーピングなどによっての改善が期待できると考えらる。

 

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