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フォーカスグループ

フォーカスグループ
( ふぉーかすぐるーぷ )

定性的(質的)調査法の1つ。
特定の領域に関して知識を得たい場合や、ある程度理解はしているが、もう少し掘り下げて検証したい時に、対象者から直接情報を得る方法。
対象者を招集し、グループ形式でテーマに沿って自由に意見を出し合うことによって、生の考え方や感じ方、意見やアイデアを得ることが出来る。新商品開発の際の消費者リサーチなど、マーケティング分野でよく使われる。
調査対象者は研究テーマに沿って選ばれ、1グループにつき6〜12人程度。
メンバー同士が互いに意識することや、意見交換に制限がかかる可能性を踏まえ、友人同士や顔見知りでないことが求められる。
モデレーター(司会進行者)については、専門的訓練を受けた者が望ましく、客観的立場に徹し、グループが円滑に進むようリードする技術が求められる。役割として、


  1. グループ間の相互作用の促進

  2. 発言の促しや、発言が特定のメンバーに偏らないよう配慮する

  3. 話題が過度にかけ離れないよう注意する、

  4. 価値判断を入れない環境の維持

  5. リラックスできる環境の提供※1


などが含まれる。
また、モデレーターの性別や年齢などがグループ及ぼす影響※2も考慮して選ぶことが望ましい。
ディスカッションは1回90〜120分程度。 行うべき回数に関しては、モデレーターが参加者の反応をある程度予測できるようになるまで、具体的には調査結果に反復性が出てきた、話題を網羅するのに必要とされる参加者を網羅したなどを参考に判断する。1回のみでは通常不充分と考えられるので、最低でも2回は必要だと考えられる。

※1 交通が便利、騒音などの邪魔が入らない、等考慮し、また軽食、謝礼なども準備をする。
※2 例えば男性恐怖症の女性を対象をしたグループに若い独身男性がモデレーターとして入るような状況を避ける。

 

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