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離人状態
( りじんじょうたい )
通常当たり前に感じている感覚が変化してしまったり、場合によってはなくなってしまう状態。例えば「長年住み慣れた街の景色だが何となく疎遠に感じられる」、「目の前で行きかう人たちの姿が、まるでスクリーンに映し出された映像のようで、実際に目の前で生きているという感じがしない」、「自分の手や足が自分のものだという感じがしない」、などと感じる。
これらは、「自己、外界、身体に関する感覚が変化した感じ」、「遠く離れてしまった感じ」、「現実感がなくなってしまった感じ」、「生命を持ち実際に存在しているという感覚がなくなってしまった感じ」、など「感覚」に関する症状である。
こうした「感覚」は通常の状態では「あって当たり前のもの」であり、一度なくなると大きな違和感と苦痛が生じる。
このような状態が続く疾患を離人神経症と言う。
またこの離人状態は、離人神経症の他、うつ病や統合失調症の一つの症状として認められることや、脳損傷の結果として生じることもある。