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サイコドラマ
( さいこどらま )
即興劇の方法を用いた集団精神療法の一技法。実施にあたっては、病歴や生活史などを重視するのではなく、「今、ここで」の関係の中での体験を重視する。
つまり、クライアントの現在が過去の全てに起因するとしても、変えることの出来ない「過去」を捉えるのではなく、行為の変容の出発点は「今、ここ」という「現在」であるとする考え方に基づいている。
サイコドラマの構成要素は監督、補助自我、演者、観客、舞台の5つとなる。監督とは、主治療者であり劇の監督のこと。補助自我とは、副治療者であり治療の助監督。演者とはクライアントのことで、その他に観客と舞台がある。
サイコドラマの技法には、問題を持ったクライアントの役割を補助自我がそのままに演じる方法である「ミラー」、自由連想を行うように他者との関係を考慮せず自由に表現する「独白」、舞台上の役割を交換することで相互理解を深める「役割交換」などがある。