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ライフイベントの負荷が人に及ぼす影響

ライフイベントの負荷が人に及ぼす影響
( らいふいべんとのふかがひとにおよぼすえいきょう )

ライフイベントとは、人が経験する生活・環境の変化や出来事のこと。
人は身の回りの出来事に対し、
それが自身に対してどのくらいの負荷になるのかを常に評価している。

アメリカの心理学者ホームズ&レイはライフイベントに対する評価を研究し、
社会的再適応評価尺度を作成した。
この評価尺度には人が経験する中で負担が強いであろうと予測する
43のライフイベントを取り上げ、「結婚」を50点とした場合、
その他42項目のライフイベントを評価してもらうといった研究。
負担が強いほど評価点が高く、「配偶者との死別」が最高の100点、
「離婚」が73点等、親しい人との別れや傷病等内容が結婚より上に並ぶ結果となり、
仕事関係では
「失業・解雇」が47点、
「仕事の変化」が39点、
「転職」36点、
「上司とのトラブル」が23点
となっている。
一年間に起こった出来事の点数を加算し、総点が高いと
精神的、身体的症状や疾患が現れる可能性が高いことが予測され、
負荷の強いライフイベントや生活変化の経験と健康との関連を示している。

但し、この研究は40年以上前のアメリカで行われており、
これを受けて日本でも勤労者向けのライフイベント評価表などが作成されている。
それらの研究では、失業や倒産、解雇等イベントはいずれも
ホームズ&レイの評価点を上回っていたり、
また、性別や年齢などによっても違いがあることから、
社会文化の違いや個人の環境、属性によっても評価は変動するということがわかる。
また、自身が耐えうると感じる評価点も変わってくる。
ライフイベントや環境変化は、その評価が個々人の基準を超えることで、
初めて支障や障害に繋がる可能性がでてくる。

 

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