カードソーティング
カードソーティング
( かーどそーてぃんぐ )
定性的(質的)調査法の1つ。
概念を示す単語や文章をグループにまとめて分類し、ラベルをつけて階層化することによって情報を整理する方法。
A) 一般認識の把握
B) 研究者が予測している仮説に当てはまるかどうか、仮設の検証
をするために役立てられている。
■準備手順
研究者が、以下準備をする
- 研究テーマに沿った単語や文章を集め、1つずつカードに書き出す。
- 研究目的に適う分類者を20〜30名集う。
- 1で作成したカードを人数分用意する。
■実施手順
A) 一般的認識の把握
- 分類者に、意味が近い、似ていると思うカードをそれぞれ一つの束にまとめてもらう。この際大きい束や小さい束、もしくはまとまらず一枚しかないというものがあってもよい。
- まとめられたカードにそれぞれラベル(上位概念の名前)をつけてもらう。
- 必要に応じて、まとめたものを更にまとめてもらい、もう1つ上のラベル(更なる上位概念の名前)をつけてもらう。
B) 仮説の検証(予測している仮説に当てはまるか)
- 仮説に従って、最終的にまとめられるであろうと研究者が予測するラベル(上位概念の名前)を分類者に渡す。研究者が事前にラベル分の封筒を用意し、ラベルを封筒に貼って分けるようにするとやりやすい。
- 分類者に、当てはまると思うラベル(上位概念)にカードを振り分けてもらう。この際当てはまらないために削除されるカードがあってもよい。
- 分類の過程で、当てはまると感じた理由、あるいは当てはまらず削除した理由について、分類者に簡単にコメントしてもらう。
- 最後に分類の結果とコメントを基に研究者が仮説の再検討、修正を行う。