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箱庭療法
( はこにわりょうほう )
英国の精神分析家ローエンフェルトが世界技法として考案し、スイスの心理療法家カルフが展開した心理療法の一つで、日本には1965年に導入され発展してきた。内容は、箱庭を作る遊びを通して、言葉で捉えることが難しい内的な世界をイメージとして表現してみようとする試み。
実際には、57×72×7cmの内側が青く塗られた砂箱が用いられ、その中に人物・動物・植物・建物・乗り物・怪獣などの玩具をクライアントが自分の気持ちにぴったり合うように置いていくことによって進められる。
箱庭療法の優れた点は、言語表現が困難なクライアントにも適用可能であること、その表出されるものが非言語的・無意識的なものを抽出しやすい点にあるとされる。つまり、クライアントが自ら治っていくために自己を表現するための「時空間と素材と関係を提供する」のが箱庭療法であり、その作品は治療者によって「象徴的」に理解される。