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コラージュ療法
( こらーじゅりょうほう )
Collage。フランス語で「糊で張り付ける」という意味で、20世紀の初頭にピカソやブラックによって導入された美術の一技法。具体的には新聞、雑誌、パンフレットなどの文字や写真を好きなように切り抜き、それを画用紙に貼り付けるもの。そのコラージュを用いた精神療法をコラージュ療法と言い、1970年代にアメリカのジェーン・ミッシェルが精神疾患の治療に初めて用いた。
日本においては、1980年代の後半から行なわれるようになった比較的新しい療法。コラージュは、全く何もないところから描き出す絵画療法よりも、既に出来上がった物から選ぶことが出来るため、作業能力が低いクライアントにも導入しやすいという利点がある。
また、作品に上手い下手が出にくく、気に入った写真を一枚貼るだけでも見栄えの良いものが出来るため、絵が下手で人の評価を気にする人にとっても参加しやすい療法と言われている。
コラージュに必要な物は画用紙、ハサミとのり、そして雑誌や広告などで、このような材料から気に入った図版を自由に選んで切り抜き、画用紙に好きなようにのりで貼り付けて進められる。