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ADHD
( えーでぃーえいちでぃー )
Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略。注意欠陥多動性障害とも言う。
小児期に発症し、同年齢の他の子どもに比べて落ち着きがない、集中力がなく注意力が散漫である、衝動を抑えられないといった行動が頻繁にみられる障害。基本的特徴としては、不注意・多動性・衝動性の3つとされる。
不注意(注意力散漫)とは、1つのことになかなか集中出来ず、気が散りやすい状態で、課題をしていても数分で飽きてしまったり、ケアレスミスを犯したりすることを言う。
多動性とは、じっとしていなければならない状況で過度に落ち着きのない状態とされる。授業中歩き回ったり、手足を動かしたり、理由もないのに立ち上がったりすることを言う。
衝動性とは、人が話している最中に突然割り込んだり、他人を妨害し邪魔したりする状態とされる。突然突拍子もないことを口に出したり会話を遮ったりすることを言う。
情動的にも不安定で、欲求不満耐性が低いとされる。
こういった不注意、多動性の問題が年齢及び知能に比べて著しい場合に診断され、原因は、脳機能の障害により行動が抑制出来ないと考えられている。
学齢期の子どもの有病率は、3%〜5%だが、青年期・成人期における有病率は明らかにされていない。