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2016年4月
山口大学の研究グループは、
3月23日、長期間のストレスを受けても、脳内の酵素を活性化することで、
うつ病などが発症しなくなる可能性があることを発見した。
この酵素は「サーチュイン」(SIRT1)と呼ばれるもの。
今回の研究では、マウスに長期間のストレスを与え、
ストレスに適応できたマウスと、適応できなかったマウスの脳内SIRT1の状況を比較。
その結果、ストレスに適応できたマウスはSIRT1の量に変化は見られなかったが、
適応できなかったマウスでは、脳内の海馬でSIRT1の減少が確認された。
また、ストレスに適応できなかったマウスの海馬のSIRT1を活性化させたところ、
ストレスに強くなることも明らかとなった。
逆に、SIRT1の働きを弱めた場合は、軽度なストレスにすら適応できない状況となった。
これらのことは、マウスのストレスへの適応は、
SIRT1が重要な関連を持つことを示唆している。
今回の研究結果により、
ストレスが原因となるうつ病などのメンタルヘルス障害の原因解明、
治療薬の開発につながることが期待される