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脳内ネットワークの過剰な活動が統合失調症の症状に関与−RIKEN

2013年10月


独立行政法人理化学研究所は、統合失調症の脳内(海馬)で記憶に関するネットワークに異常が起きていることを、モデルマウスを用いた実験で発見した。近年の研究でも統合失調症患者の前頭葉や海馬などの記憶に関わる特定の脳領域同士のつながり方に異常がある可能性が示唆されており、今回の研究は、それを神経回路レベルで裏付けるものといえる。

研究チームは、遺伝子を改変して統合失調症に似た症状を示すモデルマウスを作製し、実験を行った結果、記憶を順序立てて整理する休息時においても、モデルマウスでは異常に脳活動が亢進しており、これが、考えがまとまらないなどの統合失調症の症状の一因となっていると考えている。
今後さらに脳内ネットワークの研究が進み、統合失調症の発症メカニズムの解明や、新たな治療薬・治療法の開発につながることが期待される。

独立行政法人理化学研究所 プレスリリース
脳内ネットワークの過剰な活動が統合失調症の症状に関与
−海馬での情報処理異常が複雑な統合失調症の症状の一因だった−

 

【一言コメント】
メンタルヘルス障害が脳機能の異常であることがまた1つ明らかになりつつあります。
脳の働きはまだまだ解明されていないことが多いのですが、着実に進んできています。
また、うつ病患者に多く見られる睡眠異常の病態にも海馬は関わっているようです。
うつ病患者の睡眠異常の病態が明らかになるものと期待 ―理研ら研究

一般にメンタルヘルス障害は「心の病」と考えている方が多いのが現実ですが、
医学領域では、脳機能の解明と共に、新しい治療法・治療薬が生まれる可能性が期待されます。

 
 
 
 
 
 

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