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メンタルヘルス障害の鑑別を可能にしたDNAチップの開発とその応用−徳島大

2008年5月

徳島大学の六反一仁教授による研究で、ストレスに関係する遺伝子が特定された。それにより、うつ病等のメンタルヘルス障害への対策と発症の見極めが可能になると期待されている。

メンタルヘルス障害の鑑別を可能にしたのはDNAチップである。
DNAチップを使った実験の結果、精神的ストレスの評価に有用な70の遺伝子が働く事がわかった。また、うつ病の診断に19の遺伝子が有用であり、さらにうつ病をグルーピングするための遺伝子も把握された。

この結果により、診断率80%以上のうつ病診断用DNAチップが開発された。このチップを使ってストレスに関わる遺伝子を鑑別し、遺伝子に病的な反応が認められた場合はうつ病であるという診断を下す事が可能になると考えられる。

 

DNAチップとはたくさんの遺伝子の働き具合(発現)を一度に測定したり、特定の遺伝子がゲノムに存在するかどうか、変異を起こしていないかどうかなどを調べたりするために使用される実験器具である。

 

(参考)
調査名:DNAチップを用いたストレスと精神疾患の評価・診断指針の確立に関する研究
調査対象:健常人の精神的ストレス・身体的ストレス200例、うつ病を中心とした精神疾患患者400例
調査方法:末梢白血球の遺伝子発現プロファイリング


【一言コメント】

うつ病発症の見極めを可能とするDNAチップが開発され、現在、実用化が目指されています。
うつ病を診断するための生物学的なマーカーは、これまでに盛んに研究されており一定の成果を収めていますが、診断に役立つレベルに達しているという点で画期的な成果であると言えます。
今後とも研究の動向を追っていき、随時弊社HPでお伝えしていきたいと思います。

尚、弊社でも厚生労働省指針に基づく無料の「うつ病度」チェックテストや、従業員のメンタルヘルス障害発症の可能性を見極める基準をご紹介しております。
この機会に、是非一度参考にされてみては如何でしょうか?

 

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