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231号 ストレスチェック後の就業上の措置と管理職の対応

2016年1月14日

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
年始はゆっくりされましたでしょうか。
暖冬とは言え、来週は「大寒」です。寒さが身にしみる季節となりました。
でも大寒を過ぎれば、次は立春。もう少しの辛抱というところでしょうか

さて、ストレスチェックの規程作りをしている会社様も多いと思いますが、
途中で、これは義務化上はどうなっていたんだっけ?
と疑問も出てくるのではないでしょうか。

ではここで1つクイズです。
面接指導実施後、就業上の措置が必要な社員が出てきました。
そこで人事部では、その社員の管理職に対し、
プライバシーに配慮しながら、面接指導医からの措置の内容を伝え、
措置を実施するように伝えました。

上記には、今回の義務化指針に沿っていない点があります。
さて、それはどこでしょうか。

本文に正解を記載しました。

今月はストレスチェック後の就業上の措置と管理職の対応について、
考えてみたいと思います。

※義務化セミナー、ラインケア研修の体験会(共に東京・大阪・名古屋)のご案内もあります。

 

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本号のトピックス ====================================
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1.ストレスチェック後の就業上の措置と管理職の対応
スムーズな実施のために
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2.管理職が最低限知らなければならないこと
<CSのラインケア研修の例>  
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3.2月の研修体験会のご案内

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4.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.ストレスチェック後の就業上の措置と管理職の対応
スムーズな実施のために
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先ほどのクイズの答えは分かりましたでしょうか。
正解は
「実施の前に本人の意見を聴き、十分な話し合いを通じて本人の了解を得る」
です。

つまり措置の実施指示をする前に、本人の了解を得るというものです。
最終的に本人の了解が得られなかったとしても、
少なくともそういった機会を提供することは必要です。

さらに指針では、
本人の意見を聴くに当たっては、必要に応じて、
産業医等の同席の下に行うことが適当
とも書いてあります。

では管理職側への対応はどのように規定されているでしょうか。

次のように書いてあります。
---------------------------------------------------------------------------------
就業上の措置の実施に当たっては、
特に労働者の勤務する職場の管理監督者の理解を得ることが
不可欠であることから、事業者は、プライバシーに配慮しつつ、
当該管理監督者に対し、就業上の措置の目的及び内容等について
理解が得られるよう必要な説明を行うことが適当である。
----------------------------------------------------------------------------------

つまり、措置実施については、その目的や内容ついて
管理職の理解が得られるよう、人事(会社)は説明を確りしてください、
ということになります。

ここで、もし、御社の管理職がメンタルヘルス障害について、
誤解や偏見をもっていたら、この就業上の措置はうまく進められるでしょうか?

例えば、
メンタル不調は心の弱さの問題、
本人のやる気がないからそんな症状がでるんだ
気の持ちようでどうにでもなるものだ

などと思っていたら、
かたち上は「就業上の措置の目的及び内容等について理解」しているように見えても、
実際のところは、全く違い、却って症状を悪化させてしまう可能性もあります。

折角テストを行い、面接指導をしたのに、
最後の就業上の措置がうまくいかずに、その結果悪化したら、
元も子もありません。

管理職がメンタルヘルスについて、正しい理解をしていることが
ストレスチェック制度のそもそもの前提と言えます。

とはいっても、メンタルヘルスについて
管理職が正しく理解していない会社は少なくありません。

短期間で効果的に理解を促すには、研修の実施が最強の施策です。
ところが、ただ知識として言葉上理解しただけでは、
現場での対応は大変難しいものです。

自らが腹落ちした理解、対応のイメージができて、
現場で使えるものとなります。

カウンセリングストリートでは、単なる知識習得ではなく、
現場での対応イメージができるように研修を実施しています。
次章をご覧ください。

 

◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇
2.管理職が最低限知らなければならないこと
 <CSのラインケア研修の例>
◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇

一般にメンタルヘルス障害は心の病と言われています。
これは精神症状があることからの表現ですが、
非常に誤解を生む表現です。

正しくは、メンタルヘルス障害は“脳の疲れ”です。
脳が持続的に過活動な状態となると、様々な身体症状・精神症状が出てきます。
休養治療など、脳を正しく休ませれば、元のように回復する疾患です。
なので、就業時間の制限や、業務制限が必要なのです。

そこが理解できずに、ただ就業上の措置を説明されると
脳を正しく休ませるどころか、却って脳を疲れされ、
悪化させてしまうことがあるのです。

カウンセリングストリートのラインケア研修では、
発症時、脳内でどのような変調が起こっているのか、
脳が疲れている部下に対して、具体的にどう関われば良いのか、
管理職へお伝えしています。

ラインケア研修の内容について詳しくお知りになりたい方は
御社担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
または、このメールに返信をお願いします。

次の章で、ラインケアの研修体験会のご案内
及び、義務化セミナーのご案内があります。
是非ご覧ください。

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3.1月の研修体験会のご案内

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■東京・大阪・名古屋にて以下研修体験会を開催します。

参加ご希望の方は
御社担当アカウントマネージャーにご連絡いただくか
または
このメールマガジンへの返信で、
参加ご希望の都市名(東京・大阪・名古屋)、講座名、開催日と
会社名、部署名、お名前、電話番号をお書きの上
メールにてご連絡ください。
※定員になり次第締切となります。お早めにお申込ください。

**********************************************************************************
【東京】
**********************************************************************************
■好評につき追加開催! <企業ご責任者様向けストレスチェック義務化セミナー>
日時:2月23日(火)13:15〜14:45
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
参加対象:企業のご責任者様とさせていただきます
内容:・導入までに企業は何をしなければいけないのか?(準備のポイントは?衛生委員会は?)
・導入までに産業医に何をしてもらう必要があるのか?
・導入する上での懸念点をどう解決するか?
・今の訪問頻度では産業医の係わりがあまり期待できない。(頻度を増やすしかないのか?)
・産業医のいない事業所は、どうやって面接指導をしたらいいのか。
・会社への情報提供に同意しない社員は放置していいのか。
・テストの実施をこれまで通り外部に委託していいのか。
等について省令・ガイドライン等の最新情報からお伝えするとともに、
義務化に対応した弊社チェックテスト「my-Mental」についてご説明いたします。

■ラインケア研修の体験会 <発症者を減らすためのラインケア研修(基礎編)体験会>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中の企業様に限定させていただきます】
日時:2月23日(火)9:30〜12:00
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
内容:<部下のうつを確実に見つけるために>
◆メンタルヘルス障害の基礎知識(どんな病気なのか、発症の原因、治療内容等)を理解する
◆部下のメンタルヘルスケアにおける管理職の義務と役割を理解する
◆早期発見・対処のポイントを理解する 
※少人数で実施します

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【大阪】
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■好評につき追加開催! <企業ご責任者様向けストレスチェック義務化セミナー>
日時: 2月16日(火)16:00〜17:30
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
参加対象:ご責任者様とさせていただきます
内容:・導入までに企業は何をしなければいけないのか?(準備のポイントは?衛生委員会は?)
・導入までに産業医に何をしてもらう必要があるのか?
・導入する上での懸念点をどう解決するか?
・今の訪問頻度では産業医の係わりがあまり期待できない。(頻度を増やすしかないのか?)
・産業医のいない事業所は、どうやって面接指導をしたらいいのか。
・会社への情報提供に同意しない社員は放置していいのか。
・テストの実施をこれまで通り外部に委託していいのか。
等について省令・ガイドライン等の最新情報からお伝えするとともに、
義務化に対応した弊社チェックテスト「my-Mental」についてご説明いたします。

■ラインケア研修の体験会 <発症者を減らすためのラインケア研修(基礎編)体験会>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中の企業様に限定させていただきます】
日時:2月16日(火)13:30〜15:30
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
内容:<部下のうつを確実に見つけるために>
◆メンタルヘルス障害の基礎知識(どんな病気なのか、発症の原因、治療内容等)を理解する
◆部下のメンタルヘルスケアにおける管理職の義務と役割を理解する
◆早期発見・対処のポイントを理解する 
※少人数で実施します

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【名古屋】
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■好評につき追加開催! <企業ご責任者様向けストレスチェック義務化セミナー>
日時: 2月18日(木)17:30〜19:00
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
参加対象:ご責任者様とさせていただきます
内容:・導入までに企業は何をしなければいけないのか?(準備のポイントは?衛生委員会は?)
・導入までに産業医に何をしてもらう必要があるのか?
・導入する上での懸念点をどう解決するか?
・今の訪問頻度では産業医の係わりがあまり期待できない。(頻度を増やすしかないのか?)
・産業医のいない事業所は、どうやって面接指導をしたらいいのか。
・会社への情報提供に同意しない社員は放置していいのか。
・テストの実施をこれまで通り外部に委託していいのか。
等について省令・ガイドライン等の最新情報からお伝えするとともに、
義務化に対応した弊社チェックテスト「my-Mental」についてご説明いたします。

■ラインケア研修の体験会 <発症者を減らすためのラインケア研修(基礎編)体験会>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中の企業様に限定させていただきます】
日時:2月18日(木)13:30〜15:30
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
内容:<部下のうつを確実に見つけるために>
◆メンタルヘルス障害の基礎知識(どんな病気なのか、発症の原因、治療内容等)を理解する
◆部下のメンタルヘルスケアにおける管理職の義務と役割を理解する
◆早期発見・対処のポイントを理解する 
※少人数で実施します

 

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4.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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うつ病など気分障害の患者数が110万人を突破―平成26年「患者数調査」(厚生労働省)
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厚生労働省は12月17日、「平成26年患者調査」の結果を発表した。
これによると、うつ病などの気分障害で、医療機関を受診している総患者数は
111万6千人と、調査を開始して以来、最多となった。

前回調査の平成23年(95.8万人)に比べると、およそ16%の増加であり、
気分障害が調査に追加された平成8年(43.4万人)と比較すると、
実に2.6倍の数値を示した。特に患者数の増加が多かった糖尿病(約1.5倍)、
高血圧性疾患(約1.4倍)と比べても顕著であることが分かる。

年代別に見ると、トップは40代で、全体の19.6%を占めていた。
この数値は平成26年の人口構成比(40代は全体の14.5%)を大きく上回る。
以下順に、60代(全体の17.3%−人口構成比14.3%)、
50代(15.4%−人口構成比12.2%)と続き、40代〜60代といった壮年層の割合が高く、
いずれも人口構成比より高い数値となっている。

この結果から、いわゆる勤労世代の中でも、特に職場の中核となる40代、50代で
メンタルヘルス障害の発症者が多いことが見て取れる。
職場においても、発症予防のための具体的な対策が求められる。

報道発表(厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/index.html

 

うつ病に関与する複数の遺伝子と相互作用ネットワークを解明−官民共同研究チームが明らかに
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株式会社DNAチップ研究所と国立研究開発法人
国立精神・神経医療研究センターの共同研究チームは、1月6日、
うつ病に関与する複数の遺伝子と、それら遺伝子の相互作用ネットワークについて
明らかにしたとする研究発表を行った。

今回、共同研究チームはうつ病患者と健常者の遺伝子を、
マイクロアレイという機器を用いて網羅的に比較。
うつ病患者の場合のみ、細胞に変化をもたらす遺伝子を317個特定した。
また、これらの遺伝子は、シナプス伝達に関わるものが多いことも発見した。

さらに、従来の研究でうつ病に関連していると目されていた
169個の遺伝子を解析したところ、うつ病患者と健常者とでは、
細胞への変化の影響について明らかに差があるものが多く、
この遺伝子群を用いることで、うつ病患者と健常者を分類可能であることが明らかとなった。

今回の研究によって、遺伝子の作用をうつ病の診断に応用可能であることが証明され、
研究の進展により、うつ病治療に新たな道筋が開かれることが期待される。

報道発表(株式会社DNAチップ研究所)https://www.dna-chip.co.jp/company/pdf/press96.pdf