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255号 ストレスチェック受検率を上げるためには

2018年5月17日

早いもので既に立夏が過ぎ、昨日は72候の「竹のこ生ず」でした。
筍のシーズンは既に終わっているのに今頃???
と思って調べてみると、今一般に食べられているのは、
17-18世紀に中国から入ってきたものらしく、
日本原産の筍は今が旬とのことです。
ただ、アクが強いらしく、あまり市場には出回っていないようです。

   

さて、今月はストレスチェックの受検率をテーマとして取り扱いたいと思います。

さて、ここでクイズです。
厚生労働省では、ストレスチェックの実施状況を発表しています(2017年7月26日)が、
それによると、ストレスチェック制度の実施報告の提出があった事業場において
ストレスチェックを受けた労働者の割合は
次のうちどれが一番近いでしょうか。

1 70%
2 80%
3 90%

正解は本文に記載いたしました。

※研修体験会のご案内もあります。

 

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本号のトピックス ====================================
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1.ストレスチェック受検率を上げるためには
今年のテストを考えるために
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2.研修体験会のご案内
お客様のご要望に応じた研修体験会
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3.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.ストレスチェック受検率を上げるためには
今年のテストを考えるために
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先程のクイズの答えはいかがでしょうか。
正解は、
2 80%です。

厚生労働省の発表によると、平均で78%の受検率とのことです。
皆さんの会社の受検率はいかがだったでしょうか。
もちろん自分の会社は100%という会社様もあるかとは思いますが、

受検率が低いと、次のような社員が多くなります
・個人へのフィードバックがなくご自身での気づきがありません
・上記により、調子の悪い方も自ら医療つながる割合が減ります
・面接指導の対象からも外され、必要な就業上の措置もできません

更に
・組織分析の結果の精度が下がり、適切な組織改善ができない可能性があります
・かけた費用が無駄になってしまいます
等々の様々な問題がでてきます。

ちなみに、カウンセリングストリートのストレスチェック
「my-Mental」の平均受験率はどの位だと思いますか?

厚生労働省集計の78%を17ポイント上回る、約95%です

なぜ、my-Mentalのテストを使った会社様は受験率が高いのでしょうか?
それには理由があります。

1.適度な問題数
中には100問を超す項目のテストもあり、
それなりに分析がされてフィードバックされていますが
時間がかかりすぎて、実施されなければ、フィードバックは0ですし、
組織分析の精度は悪くなってしまいます。
特に問題数が多いと、マークシート受検の方は負担が大きいようです。
my-Mentalはちょうど良い85問です。

2.未受検の方をバックアップする仕組み、機能
皆様の会社では、未受検の方がいても、設定した期間が来たら、
「はい終了」となっていないでしょうか。
つい忘れてしまった社員には、注意喚起を
面倒だという社員には、あきらめずに何回も促しを
することが大切です。
これを人事担当者がやるのは大変です。
my-Mentalには、これを自動で行う機能があります。
そして、全体の受検率が9割を超えなければ
自動的に期間が延長されます。
さらに、マークシートで回答不備の方には、
再受検の制度もあります。

3.回答しやすい問題と実施方法
1回読んでわかりやすい問題文になっていますか?
WEBの場合、社員の方がすぐにアクセスできる仕組みがありますか?
書きやすいマークシートですか?
my-Mentalなら全てが叶います。

my-Mentalではこの他にも、
・本人、人事担当者、実施者、実施事務従事者それぞれのマイページがあり
全ての機能がそれぞれのマイページに集約されています。

・会社の規程に沿った細やかな設定が可能です
例えば、面接指導の対象は「高ストレス者」のみなのか、「希望する人全員」なのか
会社が結果を共有する範囲は、テスト個人結果そのものなのか、「高ストレス者かどうか」のみなのか
等々

・面接指導の申込、日時設定がマイページ上でできます
等々のいろいろな機能があります。

my-Mentalについて、お知りになりたい方は
是非担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
このメールにご返信ください。

次回の実施までは、少し時間があります。
さらに効果の高いストレスチェックになるように、
お話をさせていただきたいと思います。

 

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2.研修体験会のご案内
お客様のご要望に応じた研修体験会
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カウンセリングストリートでは、
ご希望の研修の体験をしていただけるよう、
「ラインケアシリーズ」「セルフケアシリーズ」として
以下の研修体験会をご用意しています。

「ラインケアシリーズ」
・ライケア基礎 <前提知識と早期発見・対処のポイント>
・ハラスメント防止
・職場のコミュニケーション
・ラインケア実践
・義務化ストレステスト実施後の情報交換会

「セルフケアシリーズ」
・新入社員向け メンタルヘルスセルフケア
・ストレス耐性強化
・新入社員向け 社会人のコミュニケーション

体験会は、皆様のリクエストにより、開催をしていきたいと考えております。
http://counseling.st/hr/seminars.php
をご覧いただき、是非お申込みください。

 

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3.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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地獄谷のニホンザル、温泉に入ってストレスを緩和
〜温泉入浴がストレスホルモンの濃度を下げることを解明〜
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Rafaela Takeshita 霊長類研究所研究員、Michael A. Huffman 同准教授、
木下こづえ 野生動物研究センター助教らの研究グループは、長野県・地獄谷
野猿公苑での調査により、ニホンザルの冬期の温泉入浴がグルココルチコイド
(ストレスホルモン)の上昇を抑制し、ストレス緩和に効果的であることを
確認しました。

本研究グループは、12頭の大人の雌ニホンザルを対象として、4月から6月
の春の出産シーズン、および10月から12月の交尾シーズンに、温泉入浴に
ついて検証を行いました。それぞれのサルが温泉に浸かっている時間を調べ、
どのサルがより長く温泉に浸かるかを確認しました。それと同時に糞を採取し、
糞に含まれるグルココルチコイドの代謝産物の濃度を調べました。これは、
体温調節によるストレスが、グルココルチコイドの濃度に影響を及ぼすこと
が知られているためです。

その結果、雌のニホンザルは、春よりも冬、特に寒さの厳しい時期に、より
頻繁に温泉に入っていることが確認されました。さらに、入浴行動とグルコ
コルチコイド濃度との関連性を比較したところ、入浴が観察されなかった週
よりも観察された週の濃度が低いことが分かりました。この濃度の違いは、
冬期のみに有意な差がみられ、春期は入浴の有無によるグルココルチコイド
濃度の違いはみられませんでした。このことから、冬期においては、温泉入浴
行動によってグルココルチコイド濃度が下がり、エネルギー消費とそれによる
体温低下を緩和する働きがあることが示唆されました。

今回の研究により、ニホンザルでは、ヒトの場合と同様に、温泉によるストレス
緩和効果があることが示唆されました。行動の柔軟性が、寒さへの適応、
さらには繁殖や生存率を高めていると考えることができます。

今後は、血清や唾液を用いた解析を行うことで、ストレスレベルのより詳細な
変化を検出できると期待しています。

Beneficial effect of hot spring bathing on stress levels in Japanese macaques
Takeshita, R.S.C.; Bercovitch, F.B.; Kinoshita, K.; Huffman, M.A.
Primates 2018年4月3日掲載