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243号 ストレスチェックテストの機能は

2017年2月23日

2月も下旬となりました。
今日は七十二候の「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」に当たります。
「春霞」と書くと、何か優雅な感じがしますが、
実際のところは、「黄砂」「花粉」「PM2.5」というような
厄介なものが降り注ぎ、優雅さは微塵のかけらもなくなります。
皆様もこの季節どうぞお気を付けください。

さて、今月のメールマガジンは、既にお知らせしましたように、
先月に引き続き、ストレスチェックをテーマとし
「テストの機能について」
見てみたいと思います。

今回も、既にmy-Mentalをご利用いただいているお客様と
まだご利用いただいていないお客様向けに内容を二つ
ご用意いたしました。

さて、ここでクイズです。
弊社のmy-Mentalの平均受検率(全対象者のうちチェックを実施した人の割合)は
大体何パーセントだと思われますか。

正解は本文(ご利用いただいているお客様用とご利用いただいていないお客様用両方)
に記載いたしました。

※ストレスチェックテスト関連セミナー(東京・大阪・名古屋)のご案内
もあります。

 

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本号のトピックス ====================================
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1.ストレスチェックテストの機能は
my-Mentalをご利用でないお客様へ
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2.my-Mentalの機能は
my-Mentalをご利用いただいているお客様へ
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3.3月セミナーのご案内
「ストレステスト実施後の情報交換会」  
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4.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.ストレスチェックテストの機能は
my-Mentalをご利用でないお客様へ
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先程のクイズの答えはいかがでしょうか。
正解は、約95%です。

もちろん自分の会社は100%という会社様もあるかとは思いますが、
多くの会社様で驚かれたのではないでしょうか。

それには理由があります。

1.適度な問題数
中には100問を超す項目のテストもあり、
それなりに分析がされてフィードバックされていますが
時間がかかりすぎて、実施されなければ、フィードバックは0ですし、
組織分析の精度は悪くなってしまいます。
特に問題数が多いと、マークシート受検の方は負担が大きいようです。
my-Mentalはちょうど良い85問です。

2.未受検の方をバックアップする仕組み、機能
皆様の会社では、未受検の方がいても、設定した期間が来たら、
「はい終了」となっていないでしょうか。
つい忘れてしまった社員には、注意喚起を
面倒だという社員には、あきらめずに何回も促しを
することが大切です。
これを人事担当者がやるのは大変です。
my-Mentalには、これを自動で行う機能があります。
そして、全体の受検率が9割を超えなければ
自動的に期間が延長されます。
さらに、マークシートで回答不備の方には、
再受検の制度もあります。

3.回答しやすい問題と実施方法
1回読んでわかりやすい問題文になっていますか?
WEBの場合、社員の方がすぐにアクセスできる仕組みがありますか?
書きやすいマークシートですか?
my-Mentalなら全てが叶います。

受検率が低いと、
・個人へのフィードバックはなくご自身での気づきがありません
・上記により、調子の悪い方も自ら医療つながる割合が減ります
・面接指導の対象からも外され、必要な就業上の措置もできません
・組織分析の結果の精度が下がり、適切な組織改善ができない可能性があります
・かけた費用が無駄になってしまいます
受検率は是非9割以上を目指したいものです。

my-Mentalではこの他にも、
・本人、人事担当者、実施者、実施事務従事者それぞれのマイページがあり
全ての機能がそれぞれのマイページに集約されています。

・会社の規程に沿った細やかな設定が可能です
例えば、面接指導の対象は「高ストレス者」のみなのか、「希望する人全員」なのか
会社が結果を共有する範囲は、テスト個人結果そのものなのか、「高ストレス者かどうか」のみなのか
等々

・面接指導の申込、日時設定がマイページ上でできます
等々のいろいろな機能があります。

my-Mentalの機能について、お知りになりたい方は
是非担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
このメールにご返信ください。

次回の実施までは、少し時間があります。
さらに効果の高いストレスチェックになるように、
お話をさせていただきたいと思います。

 

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2.my-Mentalの機能は
my-Mentalをご利用いただいているお客様へ
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先程のクイズの答えはいかがでしょうか。
正解は、約95%です。

my-Mentalをお使いいただいているので、
当然のように思われるかもしれませんが、
他のテストでは、こうはいかないことがとても多いのが実情です。

my-Mentalでは、自動で、未受検の方に注意喚起、促しが送られています。
また、そのご案内には、毎回リンクが貼られていますので、
直ぐに受検に結び付けられるようになっています。

この他にも、my-Mentalには、様々な機能があり、既にご利用いただいていると思いますが、
人事ご担当の方のマイページの機能について、少し補足をさせていただきます。

人事ご担当者様用のマイページには、
大きく分けると下記の13の機能カテゴリがあり
それぞれのフルーツ柄のボタンに紐づいています。

1) 登録情報確認・変更
2) 社員データ登録・修正・削除
3) 社員データ確認検索、案内メール再送
4) 過去データ確認
5) マークシート状況確認
6) メール不達者 確認・修正・再送
7) 未受検者、受検率確認
8) 組織分析閲覧 (ダウンロードも)
9) マイメンタルサポート状況確認
10) マイメンタルサポート請求確認
11) 面接指導申込状況確認
12) 面接指導委託状況確認
13) 検査結果報告書用 記載内容確認

主な機能としては
1)は更に、現在登録されている28項目の設定が確認、修正できます
3)はまだ実施されていない社員の方個別に実施案内メールを送ることができます
5)はマークシート受検の進行状況が、送付先別に一覧できます
6)は案内メールなどが不達となった方のリストが一覧で見ることができます、
その場で対処し再送予約が可能です
11)は面接指導についての社員からの申し込み状況の確認や設定ができます
12)は面接指導を弊社に委託した場合の状況確認ができます

まだあまりご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、
是非一度ご確認ください。
但し、設定変更をされますと、リアルタイムで変更が有効になりますので、
お気を付けください。

my-Mentalでは、このようなマイページが
「ご本人用」「実施者用」「実施事務従事者用」など設定され
それぞれの方が必要な機能をまとめてご提供しています。

引き続きmy-Mentalをよろしくお願いします。
何かご不明な点がございましたら、アカウントマネージャーにご連絡いただくか、
又はこのメールに返信でお問合せください。

 

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3.3月セミナーのご案内
「ストレステスト実施後の情報交換会」
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■東京・大阪・名古屋にて以下の無料セミナーを開催します。
参加ご希望の方は貴社担当アカウントマネージャーに直接ご連絡いただくか、または
magazine@counseling.st まで、
ご希望の都市名(東京/大阪/名古屋)、講座名、開催日と
貴社名、部署、お名前、電話番号をお書きの上
メールにてご連絡ください。
※定員になり次第締切となります。お早めにお申込ください。
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【東京】
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■ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
日時:3月15日(水)15:30〜17:30
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
◆そもそも面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆面接指導の受付〜実施の手間とスピード感に課題が残った・・・
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
◆受検率を上げるためにはどんな事をしたら効果的なの?

    など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

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【大阪】
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■ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
日時:3月16日(木)13:00〜15:00
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
◆そもそも面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆面接指導の受付〜実施の手間とスピード感に課題が残った・・・
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
◆受検率を上げるためにはどんな事をしたら効果的なの?
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

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【名古屋】
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■ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
日時:3月16日(木)13:30〜15:00
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
◆そもそも面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆面接指導の受付〜実施の手間とスピード感に課題が残った・・・
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
◆受検率を上げるためにはどんな事をしたら効果的なの?
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

 

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4.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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認知行動療法、深刻なうつにも効果
〜重いうつにも投薬以外の治療選択肢を示唆〜
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京都大学大学院医学研究科の古川 壽亮 教授、田中 司朗 准教授、
アムステルダム大学の Erica S. Weitz 博士課程学生などの研究グループは、
比較的重いうつ病の治療を対象に行われたランダム化比較試験の中で、
認知行動療法とプラセボ薬との治療効果比較データがある5つの研究をもとに、
認知行動療法がどの程度の効果を持つのか解析を行った。

認知行動療法が軽度のうつに効果的であることは既に知られていたが、
症状が重い場合にはどの程度効果があるのかは不明であった。
そのため、診療ガイドライン上は、
重いうつの場合にはまず薬剤による治療が試みられており、
多くの場合認知行動療法は治療の選択肢には入っていなかった。

今回対象とした試験は 1989 年から 2006 年までの間に行われ、
被験者の平均年齢は40歳前後である。
一定の重症度がありうつ病と診断された 509人と、
比較的軽症の抑うつ状態である気分変調症と診断された46人の
計 555 人を対象にデータを解析したところ、
認知行動療法は重度のうつ病の場合でも、
軽度のうつと同程度に効果があることが分かった。

加えて、薬物療法と認知行動療法との効果の差も、
これまで考えられていたほど大きくはないことが分かった。
治療効果の指標である治療必要数(※)(Number Needed to Treat)に換算すると、
一般的に用いられる抗うつ薬は 7〜9 という値であり、
重症のうつ病に対して認知行動療法は 12 という値であった。

今回の解析はもともとの研究が
今回検討したかった認知行動療法の治療効果を目的としてデザインされていないことや、
対象者が併せて持っている障害に関するデータが無い点、
取り上げた研究によって重症度の評価尺度が異なるといった限界はあるものの、
認知行動療法がこれまで考えられていたよりも
幅広いうつ病の治療に用いることができる可能性を示している。

今後は治療を受ける本人の意向によっては、うつ病の重さに関わらず
認知行動療法も治 療の選択肢になる可能性があることが示された。

(※)治療によって 1 人が効果を得るために、治療を施す必要がある人数を示す指標。
値が小さいほど治療効果が高いことになる。

認知行動療法、深刻なうつにも効果

 

世界最大規模の全ゲノム解析で双極性障害の新規リスク遺伝子の同定に成功
〜脂質代謝異常症の遺伝子は双極性障害(躁うつ病)と関連〜
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日本医療研究開発機構(AMED)は1月24日、
双極性障害のリスク遺伝子同定を目的に、
日本人サンプルでは過去最大規模となる約3,000人の双極性障害サンプルと、
約6万人の対照者を用いた全ゲノム関連解析を行い、
新規リスク遺伝子の同定に成功したことを発表した。

この研究は、藤田保健衛生大学医学部精神神経科学の池田匡志准教授、岩田仲生教授、
理化学研究所統合生命医科学研究センターの久保充明副センター長、
高橋篤客員研究員、鎌谷洋一郎チームリーダーらを含め、
32の大学・施設・研究チームが共同で行ったものである。

双極性障害(躁うつ病)の有病率は1%程度と推測されている。
疫学的研究(双生児・家系研究など)の結果から、
発症には遺伝的要因がかなりの割合で関与することがわかっているが、
詳細な原因は未だ不明であった。
また、日本人を対象とした解析では、他の報告よりも極めて小規模のサンプルのため、
一つもリスクは同定されていなかった。

本研究では、藤田保健衛生大学を中心に、全国の大学・施設が参画する
コンソーシアムであるadvanced COSMO(Collaborative Study of Mood Disorders)と
共同で双極性障害のサンプルが収集された。

また、対照となるサンプルは、理化学研究所が参画するBioBank Japanの結果を用いている。
最終的に対象となったサンプル数は、2,964名の双極性障害と、61,887名の対照者で、
これらのサンプルを用いて全ゲノム関連解析を行った。

結果、日本人サンプルを用いた解析では、
コレステロールや不飽和脂肪酸の血中濃度と関連するFADS遺伝子領域に新規リスクを同定し、
世界で初めての双極性障害のリスク遺伝子として同定された。

このFADS遺伝子群の多型は、他の報告によると、コレステロールや中性脂肪、
魚などに含まれるω3不飽和脂肪酸(PUFA)、べにばな油などに含まれるω6 PUFAなど、
脂質に関連する物質の血中濃度と強く関連することが分かっている。

以前より、双極性障害と脂質代謝異常との関連は、疫学的研究から指摘されており、
例えば、脂質代謝異常の有病率は、双極性障害患者の方が
一般集団よりも高いことが知られている。

本結果と合わせて考えると、双極性障害と脂質代謝(異常)は、
少なくとも関連があり、遺伝的なリスクとして共通していることも考えられる。

本研究を進め、仮に因果関係(脂質代謝異常が双極性障害の原因となっていることなど)
が解明できれば、脂質代謝に関して、食事など介入することなどで、
双極性障害発症に対して予防的介入を行うことや、
現在行われている治療においても、脂質代謝に介入することが有用であるかもしれないなど、
新規の治療法として役立つ可能性が示唆される。

また、その他のリスクとなっている遺伝子でも機能解析をすすめることで、
新規薬剤の開発などへの足がかりとなることが考えられる。

世界最大規模の全ゲノム解析で双極性障害の新規リスク遺伝子の同定に成功