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239号 ストレスチェックの後始末

2017年2月15日

いよいよ10月になりました。
今日は四十八候の「水始めて涸る」。
稲の収穫の時期がやってきて、いよいよ秋本番を迎えます。
スポーツに芸術に食欲(?)のシーズンがやってきました。

さて、前回のメールマガジンで
ストレスチェックの組織分析について考えてみましたが、
今月はストレスチェックの後始末と題して、最後の部分もしっかりと行い、
「後の祭り」にならないように考えてみたいと思います。

では、ここでクイズです。
ストレスチェック後の面接指導は下記のどれが正解でしょうか。
a) 高ストレス者は実施しなければならない
b) 本人が希望しなければ実施しなくて良い
c) 実施は会社の状況に応じて、会社の判断に任されている

本文に正解を記載しました。

今月はストレスチェックの後始末として
面接指導に焦点をあててみましょう。

また、本日弊社の4番目の事務所となる九州支所を開設いたしました。
お知らせを掲載いたしました。

※ストレスチェックテスト関連セミナー(東京・大阪・名古屋)のご案内もあります。

 

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本号のトピックス ====================================
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1.ストレスチェックの後始末
面接指導はどうすればいいのか
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2.管理職のメンタル知識の必要性
<CSのラインケア研修の例>
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3.11月無料セミナーのご案内
「ストレスチェック実施後の反省会〜来年に向けての課題は??」  
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4.九州支所開設のお知らせ

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5.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.ストレスチェックの後始末
面接指導はどうすればいいのか
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先ほどのクイズの答えは分かりましたでしょうか。

正解は
b) 本人が希望しなければ実施しなくて良い  です。

ストレスチェック後の面接指導は義務の範囲ですが、
その実施に際しては、本人の希望をもって実施することになっています。
会社の判断で実施するしないを決めたり、
高ストレス者に対し全員強制的に面接指導を行わせることはできません。

折角準備をしたのに、面接指導の申込が少ないという声も聞きます。
高ストレスの方の数が少ないのであれば、望ましいことですが、
実際はいるのに、申込が少ないのであれば、残念なことです。

健康診断の結果とは違い、ストレスチェックについては、
本人の同意が無い限り、会社が結果を把握することはできず、
会社から促しをすることはできません。

もしできるとすると実施者(含実施事務従事者)が促しをすることですが
例えば、産業医の先生から本人に促しをするということは、
実質的には難しいのではないでしょうか。

本人が希望をしないという理由はいくつかあります。

1.制度そのものを良く理解していない
会社では告知したと思っていても、社員の方はあまり理解していない
という状況が考えられます。
ストレスチェックの実施後でも遅くはありません。
面接指導やその後の就業上の措置の目的を含めて
改めて周知をされてはいかがでしょうか。

2.会社に結果が知られてしまうという思い
こちらは規程を修正する必要がある場合がありますが、
会社が共有する情報を、面接指導の対象者(ストレスが高い)かどうか
のみに限定することが可能です。

3.申し込むのが面倒
なかなか会社としての対処は難しいところがありますが、
例えば、
・申込先を明確にする(調べなくても良い)
・申し出方法を複数作る(メール、電話、直接申込、郵送等)
など、少しでも申込みし易い環境を整えることも大切です。
ちなみに、CSのmy-Mentalでは、本人のマイページからワンクリックで
申込が完了します。(WEB受検者)

このように目的や、申込方法を明確にした上で、
少しでもハードルを低くして、面接指導を申込易くすることが必要です。

my-Mentalの詳しい内容をお知りになりたい方は、是非、
貴社担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
または、このメールに返信をお願いします。

 

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2.管理職のメンタル知識の必要性
<CSのラインケア研修(実践編)の例>
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ストレスチェックが行われて、
社員へのフィードバックが進んでいる企業様もいらっしゃると思いますが、

部下がストレスチェックの結果を持って相談に来たり
結果は持ってこなくても相談に来たり
前項の面接指導後の就業上の措置があったりした場合、

実際の職場では、
うまく本人の状況が聞き出せなかった、
体調確認がうまく聞けず、就業上の措置がうまくできなかった、
などが起こりやすいものですが、皆さんの会社ではいかがでしょうか。

なぜそんなことが起こってしまうかというと、
それは、部下の本当の思い(真意)を聞き出せていないからなのです。
それが分からなければ、適切な対応もできないわけです。

部下の表面上の言葉は常に真実とは限りません。
本当に相談したかったところが、そこにあるとは限らないのです。

部下の真意を聞きださなければなりません。
そのために有効なスキルがアクティブリスニング(傾聴)です。
傾聴を使う事により、部下の本当の思いに迫ることができます。

CSの実践編ではこの傾聴に焦点を当てて実施していきます。
傾聴が全く初めての会社様でも、
既に傾聴の研修をされている場合でも、
現在感じられている問題点を弊社の担当が良くお聞きした上で、
最終的なプログラムに落とし込んでいきます。

傾聴は技法だけを理解しても、なかなか効果的には使えません。
カウンセリングストリートの研修では、個々の技法についての理解はもちろん
傾聴のベースとなる枠組みについても冒頭でしっかりと理解ができるように
プログラムを組んでいきます。

ラインケア研修(実践編)について詳しくお知りになりたい方は
是非、貴社担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
または、このメールに返信をお願いします。

 

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3.11月の無料公開セミナーのご案内

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■東京・大阪・名古屋にて以下の無料セミナーを開催します。
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【東京】
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■ストレスチェックテスト実施後の反省会 〜来年に向けての課題は??〜
日時:11月22日(火)15:30〜17:30
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の反省会 〜来年に向けての課題は??〜
◆面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆受検率を上げるためにはどうしたら良いだろう?
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

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【大阪】
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■ストレスチェックテスト実施後の反省会 〜来年に向けての課題は??〜
日時:11月24日(木)13:30〜15:45
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の反省会 〜来年に向けての課題は??〜
◆面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆受検率を上げるためにはどうしたら良いだろう?
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

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【名古屋】
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■ストレスチェックテスト実施後の反省会 〜来年に向けての課題は??〜
日時:11月15日(火)13:30〜15:30
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の反省会 〜来年に向けての課題は??〜
◆面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆受検率を上げるためにはどうしたら良いだろう?
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

 

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4.九州支所開設のお知らせ

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◆本日、九州支所を開設しました
〒860-0802 熊本県熊本市中央区中央街4-22 アルバ銀座通りビル7階
TEL:050-6861-9934 FAX:050-6861-9939

東京 大阪 名古屋に続く弊社4拠点目のオープンです
九州沖縄・中国四国のお客様をカバーして参ります

 是非よろしくお願いします。

 

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5.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークが明らかに
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=不安障害や自律神経失調症の予防や治療に期待=

自然科学研究機構 生理学研究所の定藤規弘教授と
九州大学病院心療内科の吉原一文講師らの研究グループは、
恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークを明らかにした。

恐怖刺激などの環境ストレスに対処するためには
交感神経系の活動上昇は必要不可欠。
最近の脳機能研究では、前帯状皮質や前部島皮質の脳活動が
交感神経活動と関連していることが報告されている。
しかし、恐怖による交感神経活動に関する脳内ネットワーク
(脳領域間の機能的な結びつき)については、わかっていなかった。

そこで、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて
32人の健常者に対してホラー映画と
コントロール映画を視聴した時の脳活動を調査。

結果、交感神経活動と関連する脳領域として
前帯状皮質と前部島皮質と前部前頭前野と呼ばれる領域が同定された。

また解析と今回の研究結果により、
1)恐怖によって扁桃体と前帯状皮質、扁桃体と前部島皮質との
機能的な結びつきが強くなっていること
2)恐怖の程度が大きいほど、左扁桃体と前帯状皮質との
機能的な結びつきがより強くなっていること
3)前帯状皮質は、恐怖と交感神経活動をつなぐ重要な役割を担っていること
が明らかにされた。

これらの研究を不安障害や自律神経症状を呈する患者に応用することで、
今後の不安障害や自律神経失調症などの疾患の
病態解明や治療技術開発につながると期待される。

恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークが明らかに

 

厚生労働省が新たに「パワーハラスメント対策導入マニュアル」(第2版)を公表
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厚生労働省は職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた取組を推進するため、
「パワーハラスメント対策導入マニュアル」(第2版)を公表した。

今回のマニュアルでは、
従業員からパワーハラスメントについて相談があった場合の
対応方法が新たに盛り込まれた。

職場でパワーハラスメントが発生した場合、
「相談対応はどのような点を注意するべきか」、
「どのように事実確認をすればよいか」、
「パワーハラスメントかどうか判断に迷った場合どうすればよいか」
といった、相談対応の方法に課題を感じる企業が少くないため、
今回のマニュアルには、「社内相談窓口の設置と運用のポイント」として
新たに相談対応の方法を加えたとしている。

【社内相談窓口の設置と運用のポイント】
1.相談窓口の設置
・相談窓口には内部相談窓口と外部相談窓口があり、
それぞれの窓口がパワーハラスメントを含めたさまざまな相談に対応できると相談しやくなる。
2.相談窓口(一次対応)
・従業員が安心して相談できる会社であると感じることが最も大切、
秘密が守られることや不利益な取り扱いを受けないことを明確して、相談しやすいよう工夫する。
3.事実関係の確認
・相談者と行為者の意見が一致しない場合、
1) 相談者の了解を得たうえで第三者に事実確認を行い、
情報が外部に漏れないよう、守秘義務を十分理解してもらうなど配慮する。
2) 行為者に事実確認をする場合は、中立な立場で話を聞くようにする。
4.行為者・相談者へのとるべき措置の検討
・被害の大きさ/事実確認の結果/行為者または相談者の行動や発言に問題があった
と考えられる点/就業規則の規定/裁判例などを踏まえて、対応を検討する。
・パワーハラスメントがあったと明確に判断することができない場合は、
行動や発言にどう問題があったのかを明確にすることで、
事態が悪化する前に速やかに解決に繋げるようにする。
5.行為者・相談者へのフォローアップ
・相談者・行為者の双方に対して、会社として取り組んだこと
(事実関係についての調査、対応の内容とその考え方)を説明して理解を得るようにする。
6.再発防止策の検討
・再発防止策は、予防策と表裏一体の取組です、予防策に継続的に取り組むことが再発防止につながる。
などが今回のポイントとしてマニュアルに盛り込まれている。

パワーハラスメントは、「平成27年度個別労働紛争解決制度の施行状況」調査で
「いじめ・嫌がらせ」が全相談1,034,936件のうち66,566件と、
前年に比べ7.0%増え、4年連続でトップをとっていることが分かっている。

また、「平成27年度過労死等の労災補償状況」の労災の原因となる出来事の中でも、
「パワーハラスメント」にあたる「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」が
依然として上位を占めていることが報告されている。

このように、パワーハラスメントは未だに増加傾向をたどっている。
早急な相談窓口の設置及び対応をするとともに、
企業として予防・再発防止のための研修や指導などの対策の
検討をしていくことも必要であろうことが伺える。

「パワーハラスメント対策導入マニュアル」(第2版)を公表します