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228号 職場のコミュニケーション

2015年10月15日


涼しさの中に寒さが少し混じったような気候になってきました。
昨日は七十二候の「菊花開く」、そろそろ菊まつりや品評会が始まる頃です。
稲刈りもそろそろ終わりを告げ、なんとなく寂しい反面、行楽やスポーツに絶好の季節です。

さて、今月は職場のコミュニケーションについて、考えてみたいと思います。

上司と部下を初めとして、職場のコミュニケーション問題は永遠の課題とも言えそうです。
日本生産性本部が2014年に実施した調査によると、
課長が「部下と業務上のコミュニケーションが取れている」と思っている割合は約83%
部下が「上司と業務上のコミュニケーションが取れている」と思っている割合は約73%
約10ポイントの差があります。
では、職場での相談の認識はどうだったでしょうか? 本文に掲載しました、ご覧ください。

今回は職場で必須のコミュニケーションについて、主にメンタルヘルスの観点から
考えて見ます。

※ラインケア研修の体験会、企業御責任者様向け義務化セミナー(共に東京・大阪・名古屋)
のご案内もあります。

 

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本号のトピックス ====================================
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1.職場のコミュニケーション
部下とのコミュニケーションの問題点
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2.職場でのより良いコミュニケーションを推進する
<CSの研修の例>  
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3.11月の研修体験会、義務化セミナーのご案内

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4.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.職場のコミュニケーション
部下とのコミュニケーションの問題点
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先ほどの日本生産性本部の調査によると、
職場での相談について「部下が相談に来る」あるいは「上司によく相談する」と答えた割合は、
課長:約85%
部下:約60%
で、なんと25ポイントの意識のずれがあります。
部下の約4割は上司に「めったに相談をしない」を選択しているのですが、
この社員が全て「相談事項が無い」又は「問題が無い」とは思えません。
多くの社員は、問題は認識しているのに相談をしていないのではないでしょうか。
何かが彼らを「相談させない」ようにしているのです。
仕事以外の事に限れば(例えばメンタルの問題など)、相談しない割合はかなりを占めると思います。

何が彼らを相談から遠ざけているのでしょうか。
そこに上司のコミュニケーションの問題があることは皆さんの想像に難くないと思います。
「相談してもどうにもならない」「相談しても怒られるだけ」「馬鹿にされるだけ」
などの「信頼関係の欠如」が大きな要因の1つです。

【自分の考えを部下に伝えたい時には、部下の価値観に理解を示す事が最初の一歩】
上司は知識もスキルも経験もありますから、部下に対して的確なアドバイスができます。
そこで、何とか自分の考えを部下にうまく伝えようと、どうやったら分かりやすいだろうか、
例をあげて説明したりすればいいかなどと、普段からいろいろ考えながら接していることと思います。

ただ、どうでしょうか、それら考えていること、工夫していることは、
「自分→部下」の方向が多くないでしょうか。
コミュニケーションは双方向で、一方通行ではありません、
片側の方向だけを改善していても良いコミュニケーションは生まれません。

また、コミュニケーションは相手と自分の「刺激と反応」の繰り返しです。
「刺激」だけに注目していて、相手の「反応」に無頓着では、
これも良いコミュニケーションは生まれません。
上記のような状況では、「信頼関係」が形成されにくいのです。

「相談すればどこか改善できるだろう」「相談すれば親身になって聞いてくれる」などの
「信頼関係」が前提にあって、部下は初めて相談をするようになります。本当の事を話すようになります。

「信頼関係」を形成するには、
「部下の言動を、部下の価値観を通して理解する」ことが大切です。

例えば、皆が働きやすいように課内の業務手順を改善し説明をしたら、部下から
「課長の考えは、かえって業務が煩雑になり賛成できません」といわれたとします。

「なんだこいつは、折角俺が皆の為を思って考えたものを否定するのか」
「こいつは分かっていない、どう説明すればいいんだ」
などと考えたりしませんか?

部下の発言には必ず理由があります。背景があります。自分とは違った価値観があります。
そこを理解しないで、否定や説得をしても、自分の考えはうまく伝わりません。

「相手の価値観を通して理解すること」、これが傾聴(受容・共感)と呼ばれるものです。
これを上司が理解して実践することが、自分の考えを相手に理解してもらう最初の第一歩となります。

では次のユニットで、管理職に「傾聴」を理解してもらうために、
カウンセリングストリートの研修では、そこをどのように扱っているか見てみたいと思います。

 

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2.職場でのより良いコミュニケーションを推進する
 <CSの研修の例>
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どうすれば良好なコミュニケーションができるのでしょうか?

大切なのは<部下の話を「正確に」理解する = 部下の真意を理解する>ことです。

部下の話を「正確に」理解するには、「自分の価値観を通さず聴く」ことが必要になります。
そこで必要となるのが、『傾聴』の知識とスキルです。

カウンセリングストリートのコミュニケーション研修では
「発症を減らす」観点から、この『傾聴』理論を使って、
部下とのコミュニケーションの取り方についてお伝えをしています。

傾聴では相手の話を「自分の価値観ではなく、相手の価値観を通して聴く」ことを重視します。
そうすると相手は「自分の事を分かってくれている」と感じ、
安心感や信頼感を持つようになります。

そうすれば、部下は自分のことを正直に話し、上司のいう事を受け容れるようになります。
結果、上司が部下のコンディションを把握したり、
受診の促しや休養の促しを行なうことが可能になるのです。

しかしこの「相手の価値観を通して話を聴く」ことは実際には非常に難しいことです。
「相手の価値観を通して話を聴く」ってどういうこと?そんなの出来るわけないじゃないか。
最初は頭で理解することもできないでしょう。

また、たとえ理屈が分かったとしても、実際には思わず相手の話に反発したり、
知らず知らずのうちにアドバイスや批評をしてしまいがちです。

そこで弊社では「現場で役に立つ」研修とするために、
座学編と実践編の両面からお伝えをしています。

傾聴の基本知識を座学編で分かりやすく学び、管理職が腑に落ちた段階で、
実践編ではロールプレイなどの演習を用い、
部下の話を「自分の価値観を通さず聴く」ことの難しさを体験しながら、
「部下の価値観を通して話を聴く」スキルを学んでいきます。

また中級編では部下の体調を確認する場面、受診促しの場面など、
実際によくあるケースを演習で用いながら研修を行なっています。

カウンセリングストリートのコミュニケーション研修をぜひお役立てください。

カウンセリングストリートの研修についての詳しい内容については、
御社担当のアカウントマネージャー、または
magazine@counseling.stまでご連絡ください。

 

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3.11月の研修体験会、義務化セミナーのご案内

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■東京、大阪、名古屋にて以下の研修体験会、義務化セミナーを開催します。

参加ご希望の方は
御社担当アカウントマネージャーにご連絡いただくか
または
magazine@counseling.st まで、
参加ご希望の都市名(東京・大阪・名古屋)、講座名、開催日と
会社名、部署名、お名前、電話番号をお書きの上
メールにてご連絡ください。
※定員になり次第締切となります。お早めにお申込ください。

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【東京】
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■好評につき追加開催! <企業ご責任者様向けストレスチェック義務化セミナー>
日時:11月12日(木) 15:30〜17:00
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
参加対象:企業のご責任者様とさせていただきます
内容:・施行日までに企業は何をしなければいけないのか?(準備のポイントは?衛生委員会は?)
・施行日までに産業医に何をしてもらう必要があるのか?
・導入する上での懸念点をどう解決するか?
・今の訪問頻度では産業医の係わりがあまり期待できない。(頻度を増やすしかないのか?)
・産業医のいない事業所は、どうやって面接指導をしたらいいのか。
・会社への情報提供に同意しない社員は放置していいのか。
・テストの実施をこれまで通り外部に委託していいのか。
等について省令・ガイドライン等の最新情報からお伝えするとともに、
義務化に対応した弊社チェックテスト「my-Mental」についてご説明いたします。

■コミュニケーション研修の体験会 <職場のコミュニケーション研修 体験会>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中の企業様に限定させていただきます】
日時:11月12日(木)9:30〜12:00
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
内容:<職場環境改善に必要なコミュニケーション>
・職場環境とメンタルヘルス障害の関係とは [何故職場環境改善が必要なのか]
・職場のコミュニケーションがうまく行かないのはなぜか
・そもそもコミュニケーションとはどういうものなのか
・信頼関係を築くコミュニケーションにするためには 等を予定
※少人数で実施します

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【大阪】
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■好評につき追加開催! <企業ご責任者様向けストレスチェック義務化セミナー>
日時:11月17日(火) 17:00〜18:30
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
参加対象:ご責任者様とさせていただきます
内容:・施行日までに企業は何をしなければいけないのか?(準備のポイントは?衛生委員会は?)
・施行日までに産業医に何をしてもらう必要があるのか?
・導入する上での懸念点をどう解決するか?
・今の訪問頻度では産業医の係わりがあまり期待できない。(頻度を増やすしかないのか?)
・産業医のいない事業所は、どうやって面接指導をしたらいいのか。
・会社への情報提供に同意しない社員は放置していいのか。
・テストの実施をこれまで通り外部に委託していいのか。
等について省令・ガイドライン等の最新情報からお伝えするとともに、
義務化に対応した弊社チェックテスト「my-Mental」についてご説明いたします。

■コミュニケーション研修の体験会 <職場のコミュニケーション研修 体験会>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中の企業様に限定させていただきます】
日時:11月17日(火)13:30〜16:00 
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
内容:<職場環境改善に必要なコミュニケーション>
・職場環境とメンタルヘルス障害の関係とは [何故職場環境改善が必要なのか]
・職場のコミュニケーションがうまく行かないのはなぜか
・そもそもコミュニケーションとはどういうものなのか
・信頼関係を築くコミュニケーションにするためには 等を予定
※少人数で実施します

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【名古屋】
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■好評につき追加開催! <企業ご責任者様向けストレスチェック義務化セミナー>
日時:11月19日(木) 17:30〜19:00
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
参加対象:ご責任者様とさせていただきます
内容:・施行日までに企業は何をしなければいけないのか?(準備のポイントは?衛生委員会は?)
・施行日までに産業医に何をしてもらう必要があるのか?
・導入する上での懸念点をどう解決するか?
・今の訪問頻度では産業医の係わりがあまり期待できない。(頻度を増やすしかないのか?)
・産業医のいない事業所は、どうやって面接指導をしたらいいのか。
・会社への情報提供に同意しない社員は放置していいのか。
・テストの実施をこれまで通り外部に委託していいのか。
等について省令・ガイドライン等の最新情報からお伝えするとともに、
義務化に対応した弊社チェックテスト「my-Mental」についてご説明いたします。

■コミュニケーション研修の体験会 <職場のコミュニケーション研修 体験会>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中の企業様に限定させていただきます】
日時:11月19日(木)13:30〜16:00 
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
内容:<職場環境改善に必要なコミュニケーション>
・職場環境とメンタルヘルス障害の関係とは [何故職場環境改善が必要なのか]
・職場のコミュニケーションがうまく行かないのはなぜか
・そもそもコミュニケーションとはどういうものなのか
・信頼関係を築くコミュニケーションにするためには 等を予定 
※少人数で実施します

 

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4.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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光で脳神経回路を操作する方法を開発-精神疾患の治療等への応用に期待
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9月21日、京都大学と筑波大学の研究グループは、アカゲザルの脳神経回路において、
ターゲットとする回路だけを光照射によって活性化させることに成功したと発表した。

研究グループは、アカゲザルの眼球運動を制御する前頭眼野から上丘までの神経回路に着目。
この部分に、光を照射することで神経細胞が活性化するたんぱく質を入れたところ、
光を当てることにより、回路の動きが活性化すること、及び眼球運動が活発になることが
明らかとなった。

同様の実験は、今までマウスやラットなどでは既に成功していたものの、
複雑な構造を持つ霊長類での成功は初めてとなる。

このように特定の神経回路の活動を適切なタイミングで調整する技術は、
うつ病などの治療で用いられる脳深部刺激療法を特定の神経回路で実施することが可能となり、
精神・神経疾患の治療法の開発に大きな進展をもたらすことが期待される。

報道発表(京都大学):http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/150921_1.html

 

メリハリのない光環境は体内時計の老化を促進する-明治大学、マウスの実験で明らかに
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9月28日、明治大学の研究グループは、
加齢による体内時計機能の低下のメカニズムを明らかにしたと発表した。

我々ヒトでも、齢を取ると早起きになったり、なかなか眠れなかったりすることが多くなるが、
これは、体内時計の老化によるものであると考えられている。

研究グループでは、この体内時計の老化のメカニズムの解明するために、
若いマウス(3〜5ヶ月齢)と齢を取ったマウス(20〜24ヶ月齢)の
体内時計中枢(脳、視床下部、視交叉上核)の時計遺伝子の発現を比較。

それによると、一つ一つの細胞では、若いマウスも齢を取ったマウスも
時計遺伝子の発現リズムは変わらなかったが、
中枢全体でみると、齢を取ったマウスは、若いマウスに比べて、リズムがバラバラの状態であった。
これは、齢を取ったマウスの細胞同士の神経連絡が低下していることを示すものである。
また、この加齢による変化は、周期的に安定して光を浴びる環境にあるマウスの方が
小さくなることが観察された。

これらの結果から、ヒトにおいても、適切な光環境や生活習慣リズムを維持することが、
睡眠-覚醒リズムなどの概日リズムの老化の防止に重要であると推察することができる。

報道発表(明治大学):https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2015/6t5h7p00000jcn9q.html