メンタルヘルス対策・EAPのカウンセリングストリート

企業・組織とメンタルヘルスの両面に精通した視点でEAPコンサルティングを推進します
貴社の実情に即した、実践的で効果の上がるEAP・メンタルヘルス対策を実現します

プライバシーマーク
トップ > メンタルヘルス最新ニュース
23年度 精神障害の労災請求・認定件数も22年度に引き続き共に過去最高−厚生労働省

メンタルヘルス最新ニュース

23年度 精神障害の労災請求・認定件数も22年度に引き続き共に過去最高−厚生労働省

2012年6月

平成23年度に精神障害の労災を請求した件数は、
過去最高であった昨年を上回る1272件(前年比+8%)であった。
また、支給決定件数についても、過去最高の325件(+6%)で、
22年度に引き続き、共に過去最高になった。

業種別では、前年度比の増加がみられたのは、
農・林・漁・鉱業(+400%)に次いで、建設業(+75%)。
減少が見られたのは情報通信業(−41%)、運輸業(−18%)であった。
職種別では、前年度比の増加がみられたのは、
生産工程・労務作業者(+64%)に次いで、専門的・技術的職業従事者(+7%)。
減少が見られたのは管理的職業従事者(−28%)、運輸・通信従事者(−25%)であった。

厚労省発表 : 平成23年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ
                     〜精神障害の労災請求件数が3年連続で過去最高を更新〜

 

【一言コメント】
精神障害等に係る労災の請求件数の増加に比例して、
認定(支給決定)件数も、前年に引き続き過去最高の325件(+7%)と、17件増加しました。

厚労省が発表する請求件数、件数の内訳(業種別・職種別・時間外労働別)について、
統計局労働力調査の就業者割合を元に分析してみた結果、
3年連続してほぼ同等の傾向であることが分かります
(→22年度の精神障害に係る労災認定は234人−厚生労働省)。
・ 「月あたりの時間外労働時間が80時間」を超えた請求者の支給決定率は高い
・ 「専門的・技術的職業従事者」の支給決定率は高い

また、「精神障害等の出来事別決定及び支給決定件数一覧」によれば、
23年度、支給決定件数の多かった出来事は下記の順に多いことが分かりました。
・ 「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」(52件)(−21%)、
・ 「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」(48件)(+50%)、
・ 「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」(40件)(+3%)

^^^^
業務上の災害をなくすために企業は何をすれば良いのか。

もちろん、いじめなどの不法行為は職場から撲滅しなければなりませんが、
メンタルヘルス障害は、業務負荷を減らすなど業務環境を整えたら
発症しない病気、というのは大きな間違いです。
負荷(ストレス)に関わらず、
個人の「ストレス耐性」が低ければ、発症可能性がある病なのです。

つまり、やみくもに業務負荷を減らして行く、ではなく、
「 発症可能性の高い社員に焦点を当てて対処すること 」
「 個人のストレス耐性を上げること 」
が、発症リスクを減らすことに繋がるのです。

社員のメンタルヘルス障害発症可能性をはかり対処していきたい、ストレス耐性を上げたい
こういったご要望が、昨今、軒並み増えています。
業務上の発症を防ぐためにも、是非一度、お問い合わせください。


<参考グラフ>

業種別にみた支給決定者の人数割合と支給決定率


職種別にみた支給決定者の人数割合と支給決定率


時間外労働時間別にみた支給決定者の人数割合と支給決定率


メンタルヘルス最新ニュース一覧