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女性研修医を過労自殺と労災認定

2007年4月

2006年4月、日本大学医学部(東京板橋区)の付属病院で研修期間中に自殺した埼玉県の女性(当時26歳)について、父親は「娘の自殺は研修中の過重な労働が原因」として、2006年8月に池袋労基署に労災を申請。同労基署は労災と認定し、翌年2月、遺族に通知した。

2004年、厳しい労働条件を改善するために、国が新たな臨床研修制度を導入してから研修医の自殺が明らかになったのはこれが初めてのケース。新制度は、従来の劣悪な労働条件の改善などを目指してできたものだったが、女性は法定労働時間を大きく超えて勤務しており、依然として研修医の過酷な労働実態があることを浮き彫りにしている。

尚、女性は法定労働時間(週40時間)を大幅に超える72・8時間で(最も多いときは週87時間)、夜間や休日の当直は多い時で月に10回、1年間で計77回となっていた。
厚労省などによると、女性は2005年3月に医師免許を取得し、同4月から都内に3カ所ある日大医学部付属病院で研修を開始。しかし同年秋ごろから疲労感を訴えてうつ状態となり、2006年4月、自宅で筋弛緩薬や鎮静剤を自ら注射して死亡した。

 

【一言コメント】

前々回、医師に対して労災が認定されたニュースを掲載しましたが、今回は研修医の過労自殺について。国が新たな臨床研修制度を導入していたにも関わらず、過酷な労働があったことが浮き彫りになった事例。

このような状況、皆さんの組織内部においても注意が必要です。厚生労働省が重要な指針を発表、更には、メンタルヘルスに関する法令・判例など、管理職がすべき意識・認識すべき役割・義務がある中、職場において徹底されていない状況はありませんでしょうか?

産業医に講義をしてもらったから大丈夫
新任管理職研修時に必要な要素を伝えたから大丈夫

というコメントを頂くことが多くありますが、実施されてから年月が経過していませんか? 最新の情報が周知されていますか? 更には、職場で徹底されていますか?

是非、この機会に、状況を確認されてみては如何でしょうか?

 

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