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2006年12月
日大医学部専任講師の兼板佳孝講師(睡眠疫学)らの調査により、7時間台の睡眠時間をとっている人が最もうつ病になりにくいことが分かった。
この調査は、厚生省(当時)による2000年の保健福祉動向調査のデータの中から、睡眠時間やうつ状態の評価などを統計的に解析したもので、対象は20歳以上の約2万5000人(全国300地区)。それによると、睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、また、8時間より長くなればなるほど、うつ状態の有病率が増えた。
また、夜中に目覚める中途覚醒の中には週に1回以上寝酒をする人が多く、寝付きが悪い入眠障害の人にはうつ状態が多かった。
(一言コメント)
睡眠とメンタルヘルスの関係性についての記事。睡眠時間がうつ状態の有病率にどこまで相関するのか、「全国300地区、25000名のデータ」が標本となっているとのこと。統計的な評価をしてみないとわかりませんが、公表されているデータですので、恐らく、正規母集団の値に近いことが推測されます。
睡眠時間が短くても、長くても、有病率が増えるという結果、特に、長い場合に有病率が増えるという傾向に関しては、医学的な根拠の解明を求めたいところです。引続き、公表される情報に注目したいと思います。