メンタルヘルス対策・EAPのカウンセリングストリート

企業・組織とメンタルヘルスの両面に精通した視点でEAPコンサルティングを推進します
貴社の実情に即した、実践的で効果の上がるEAP・メンタルヘルス対策を実現します

プライバシーマーク
トップ > メルマガ > 最新号・バックナンバー > 257号 ストレスチェック受検率を上げるためには

257号 ストレスチェック受検率を上げるためには

2018年7月27日

早々に梅雨が明けた今年の夏。
西日本の豪雨や記録的な猛暑が猛威を振るっています。
被災地の一日も早い復興と皆様の健康が守られますように。

さて、今月はストレスチェックの組織分析を
テーマとして取り扱いたいと思います。

ここでクイズです。
厚生労働省では、ストレスチェックの実施状況を発表しています(2017年7月26日)が、
それによると、ストレスチェックを実施した事業場のうち、
組織分析(集団分析)を実施した割合は
次のうちどれが一番近いでしょうか。

1 50%
2 70%
3 80%

正解は本文に記載いたしました。

※研修体験会のご案内もあります。

┏━━━━━━━━┓
本号のトピックス ====================================
┗━━━━━━━━┛
1.ストレスチェック後の重要課題 組織分析
今年のテストを考えるために
-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・
2.研修体験会のご案内
お客様のご要望に応じた研修体験会
-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・
3.メンタルヘルス ニュースピックアップ

-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・-----・

◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇
1.ストレスチェック後の重要課題 組織分析
今年のテストを考えるために
◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇
クイズの答えはいかがでしたでしょうか。

正解は、
3の80%です。

厚生労働省の発表によると、78.3%の事業所が組織分析を行ったとのことです。

現在組織分析は「義務」にはなっていないにもかかわらず、
比較的多くの企業が組織分析を行っているのではないかと思います。

ストレスチェックの組織分析は、
組織改善につなげるためのツールですので、
多くの会社様が実施されるのも良く分かります。
会社としても、全社をあげてのチェックですから、
折角のこの情報を組織改善につなげない手はありませんね。

ところで、この組織分析、皆さまの会社では、うまく使えていますでしょうか?

組織分析はそもそも個人の結果情報を組織単位で分析したものですから
個人結果とも大きく影響しあいます。
大まかに言えば、個人結果の評価が良くない人が多い部署が
組織分析においても、問題のある部署として、提示されることになります。

個人結果の内容は会社は知ることができませんから
組織分析をすることによって、はじめて組織毎の職場改善が可能になります。
個人のフィードバックはしておいて、職場の対応はしないという
状況は望ましいものではありません。

さて、いわゆる57問テストの組織分析では、2つのグラフを読み解く必要があります。
しかしながら、苦労して読み解いても、分かるのは
・業務負荷
・裁量度
・サポート
の3つのみです。
これら3つの指標が全国平均に比べて高いのか低いのかが分かるだけなのですが。
これら3つの指標で効果的な組織改善は可能なのでしょうか?

「業務負荷」は比較的わかりやすいで指標ですが、他の2つはどうでしょう。

「裁量度」については実際にはいろいろな状況や考え方があります。
例えば、業務マニュアルが整備されていて、それに則って仕事をする
ようなタイプの職種もありますが、その場合「裁量度」は当然少なくなります。
しかし、この職種において、裁量度を上げる改善が
必ずしも必要とは限りません。

「サポート」については、そもそもの設問が
・どのくらい気軽に話ができますか?
・困った時、どのくらい頼りになりますか?
・個人的な問題を相談したら、どのくらい聞いてくれますか?
というものですから、組織改善の観点から、どう判断すれば良いのか困るところです。

my-Mentalの組織分析では組織が抱えている問題そのものを
次のカテゴリーでフィードバックしています。
・上司マネジメントの問題
・人事評価の問題
・自己能力認識の問題
・職場関係性の問題
・業務負荷認識の問題
・役割責任の問題
これらのカテゴリーは、メンタル不調を引き起こしやすい要因として、
研究で明らかになったもので、具体的に問題と改善点を表記してありますので
正に組織改善につなげやすい内容になっています。

my-Mentalについて、詳しくお知りになりたい方は
是非御社担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
このメールにご返信ください。

次回の実施までは、少し時間があります。
さらに効果の高いストレスチェックになるように、
お話をさせていただきたいと思います。

 

◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇
2.研修体験会のご案内
お客様のご要望に応じた研修体験会
◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇

カウンセリングストリートでは、
ご希望の研修の体験をしていただけるよう、
「ラインケアシリーズ」「セルフケアシリーズ」として
以下の研修体験会をご用意しています。

「ラインケアシリーズ」
・ライケア基礎 <前提知識と早期発見・対処のポイント>
・ハラスメント防止
・職場のコミュニケーション
・ラインケア実践
・義務化ストレステスト実施後の情報交換会

「セルフケアシリーズ」
・新入社員向け メンタルヘルスセルフケア
・ストレス耐性強化
・新入社員向け 社会人のコミュニケーション

体験会は、皆様のリクエストにより、開催をしていきたいと考えております。
http://counseling.st/hr/seminars.php
をご覧いただき、是非お申込みください。

 

◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇
3.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇

  豊かな音環境がマウスの寿命を延長することを発見
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市 
理事長:水澤英洋)らの共同研究グループが、マウスに自然環境音を聴かせ
ながら飼育することによって、平均寿命が最大17%延長することを世界で初め
て発見しました。
動物をとりまく環境が、その生存や健康に大きな影響を及ぼすことは広く
知られており、環境問題は現代社会の中でも特に高い関心を集めています。
これまで、健康面や安全面から環境を評価する尺度(ものさし)としては、
環境の中に存在する有害物質や放射線の量など、〈物質〉と〈エネルギー〉
が専ら使われてきました。一方、環境が特に脳神経系に及ぼす影響を評価す
るためには、〈物質〉と〈エネルギー〉に加えて〈情報〉という尺度を欠く
ことができません。本研究は、そうした情報環境の中でも生命に常に接し続
けている音環境を豊かにすることが、平均寿命の延長という、動物の生存に
対して包括的かつポジティブな影響を及ぼすことを世界で初めて示したもの
です。
今回の発見は、私たち人間をとりまく音環境、ひいては視聴覚情報やコミ
ュニケーション情報などを含む〈情報環境〉の安全性や快適性を考える上で
重要な知見を提供すると同時に、情報環境の改善によって精神・神経疾患に
迫る新しい治療法「情報環境医療」の開発に大きく寄与することが期待され
ます。 

この研究成果は、Nature誌の姉妹誌であるScientific Reports誌オンライ
ン版に日本時間2018年5月21日午後6時(イギリス夏時間5月21日午前10
時)に公開されました。

Yamashita Y, Kawai N, Ueno O, Matsumoto Y, Oohashi T, Honda M  Induction
of prolonged natural lifespans in mice exposed to acoustic environmental
enrichment.  Scientific Reports, May 21, 2018 (Online publication).
DOI: 10.1038/s41598-018-26302-x
URL:https://www.nature.com/articles/s41598-018-26302-x

※プレスリリースより一部抜粋して掲載しております