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253号 いろいろなストレッサーに耐えられるように(ストレス耐性強化)

2018年3月8日

日の入りの時刻が大分遅くなってきて
5時半位でもまだ明るく、びっくりしてしまいます。
皆様お変わりありませんでしょうか。

一昨日は24節気の啓蟄 (けいちつ)でした。
冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味だそうですが、
私としては、花粉の飛散が始まる頃の方が−−−。(涙)

さて、今回のメールマガジンは、
前回に続けて「ストレス耐性強化」をテーマとして
見てみたいと思います。

さて、ここでクイズです。

「ストレス」とはもともと、どの分野で使われていた言葉でしょうか。

1 心理学領域の用語だった
2 物理学領域の用語だった
3 調理用語だった
4.労働関係の用語だった

正解は本文に記載いたしました。

※研修体験会(東京・名古屋)のご案内
もあります。

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本号のトピックス ====================================
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1.いろいろなストレッサーに耐えられるように
ストレス耐性強化
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2.3月開催 研修体験会のご案内
「ストレス耐性強化研修」
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3.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.いろいろなストレッサーに耐えられるように
ストレス耐性強化
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先程のクイズの答えはいかがでしょうか。

正解は
2 物理学領域の用語だった
です。

ストレスとは、もともと
「物体に圧力を加えることで生じる歪み」
を意味していました。
1936年、カナダの生理学者ハンス・セリエが、ネイチャー誌に
「ストレス学説」を発表したことから、
生理学的な意味で用いられるようになりました。
※ウォルター・キャノンが最初という説もあります

ストレスを起こさせる刺激(人間関係、睡眠不足など)は、
「ストレッサー」と呼ばれています。

我々は、日々いろいろなストレッサーに囲まれて、生活をしています。
ストレッサーというと「長時間の労働」「睡眠不足」などが思い浮かぶかと思いますが、
必ずしも悪いものだけではありません。
結婚、昇進昇格という嬉しいイベントもストレッサーになりえますし、
もう少し広い意味でとらえると、入浴やシャワーも
ストレッサーの一つとなります。

このように、いろいろなストレッサーがあるのですが、
それらのストレッサーに遭遇した時に、
不調に陥らずに、健康でいられるための要素が
「ストレス耐性」になります。

ストレス耐性は、人によって強さが違い、
また、同じ人でも状況によって変化をします。

そこで同じようなストレッサーを受けたとしても、
人によって、不調になったり、ならなかったりするわけです。

ウィルスに対する免疫力を考えると分かりやすいかと思います。
免疫力は人によって、また状況によって変化をします、
免疫力が高い場合は、ウィルスに感染しにくいですし、
低い場合は、感染しやすくなります。

免疫力の向上の方法については、新聞、雑誌、テレビでもよく取り上げられていますので、
ご覧になった方も多いかと思います。

では、ストレス耐性向上の方法はご存知でしょうか?
ぱっとは思いつかないのではないでしょうか。

我々は、日頃から、知らず知らずのうちに少しずつ
ストレス耐性が強くなっています。
ただ、その方法を意識していないために、
あまり効率的な強化ができていません。

ストレス耐性とは何かを理解し、
耐性強化の方法を知れば、
効率的に耐性強化を図ることができます。

ストレス耐性強化研修について、詳しくお知りになりたい方は
是非御社担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、
このメールにご返信ください。

また、次項に、ストレス耐性強化研修の体験会のご案内があります。
是非ご参加ください。

 

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2.3月体験会のご案内
「ストレス耐性強化研修体験会」
◇━━━━━━━‥‥・・・・・・・‥‥━━━━━━━━◇

■東京・名古屋にて以下の無料セミナーを開催します。
参加ご希望の方は貴社担当アカウントマネージャーに直接ご連絡いただくか、または
magazine@counseling.st まで、
ご希望の都市名(東京/名古屋)、講座名、開催日と
貴社名、部署、お名前、電話番号をお書きの上
メールにてご連絡ください。
※定員になり次第締切となります。お早めにお申込ください。

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【東京】
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■ストレス耐性強化研修体験会<ストレスに耐える力を上げるには>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中のお客様に限定させていただきます】
日時:2018年3月22日(木)13:30〜15:30
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
内容:<ストレスに耐える力を上げるには>
◆自分のストレス耐性を認識する
◆ストレス耐性とは何かを理解する
◆ストレス耐性を強化するには何が必要なのか理解する
◆具体的な強化の方法を学び、実践計画を立てる
※少人数で実施します

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【名古屋】
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■ストレス耐性強化研修体験会<ストレスに耐える力を上げるには>
【参加条件:外部委託による研修を具体的に検討中のお客様に限定させていただきます】
日時:2018年3月20日(火)13:30〜15:30
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
内容:<ストレスに耐える力を上げるには>
◆自分のストレス耐性を認識する
◆ストレス耐性とは何かを理解する
◆ストレス耐性を強化するには何が必要なのか理解する
◆具体的な強化の方法を学び、実践計画を立てる
※少人数で実施します

 

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3.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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統合失調症における社会機能障害への大脳皮質下領域の関与を発見
〜神経回路のかなめである視床体積の低下が関連〜
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東京大学大学院医学系研究科精神医学分野の
越山太輔大学院生、笠井清登教授、
大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授らの研究グループは、
磁気共鳴画像法(MRI)を用いた研究により、
統合失調症をもつ人にみられる社会機能障害に、
大脳皮質下領域(注 1)における神経回路のかなめである視床(注 2)の
体積異常が関与することを世界で初めて発見しました。

これまでに統合失調症をもつ人で視床の体積低下がみられること、
視床に脳梗塞が起きた人で社会認知機能が
低下することは知られていましたが、
統合失調症における視床と社会機能との関連性は明らかでありませんでした。

統合失調症において、大脳皮質下領域に存在する視床の体積が健常者に比べて小さい
という既知の報告を再現するとともに、
統合失調症の社会機能障害に、大脳皮質下領域における神経回路のかなめである
視床の体積異常が関与することを新たに見出しました。

本研究結果は、統合失調症を持つ当事者にとって
社会生活の支障となっている社会認知機能(社会通念や文脈の理解)や
日常生活技能(金銭出納やコミュニケーション能力)の障害の基盤として、
視床を中心とする神経回路の機能不全が重要であることを示した
初めての報告です。

これにより、統合失調症の病態解明の一助となるとともに、
統合失調症の社会生活機能リハビリテーション法の開発に貢献すると考えられます。

本研究は、Scientific Reports(オンライン版)にて発表されました。

参考文献:Role of subcortical structures on cognitive and social function in schizophrenia

【用語解説】
(注 1)大脳皮質下領域: 大脳の深部にある領域で、
海馬、扁桃体、視床、側坐核、尾状核、被殻、淡蒼球などが含まれ、
系統発生的に古いとされる構造物です。
運動機能や記憶・情動・意欲などに関与するとされています。
(注 2)視床: 大脳皮質下領域にある構造物の一つで、
嗅覚以外の感覚入力(視覚、聴覚、体性感覚など)を
大脳皮質へ中継する役割を担うとされています。

 

神経細胞のつながりは積極的に壊される
〜シナプスで放出されるBMP4の新しい役割を解明〜
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東京大学医学系研究科の岡部教授らの研究グループは、
これまで注目されてこなかった、シナプスの破壊に直接的に関わる分子に着目し、
初期神経発生の過程で重要な役割を持つ分子であるBMP4(骨形成因子4)が
記憶や高次認知機能に重要な海馬や大脳皮質のシナプスを除去することを示しました。

BMP4は軸索末端に存在するシナプス前部から放出されますが、
その受け手は通常の神経伝達物質の場合の様に樹状突起ではなく、
同じ軸索末端側でした。

更に放出されたBMP4は細胞表面に留まってシナプスの近くに長く存在し、
局所的に働くことがわかりました。

このようなBMP4の性質は通常の神経伝達物質のふるまいとは大きく異なり、
新しい神経回路の制御機構であると考えられます。

今回新しく発見されたシナプスを積極的に壊すメカニズムは、
精神疾患・発達障害の患者に認められる脳神経回路の障害の理解、
さらにはこれら疾患の診断・治療にも結び付くことが期待されます。

本研究成果は「Cell Reports」に掲載されました。

参考文献:Synapse elimination triggered by BMP4 exocytosis and presynaptic BMP receptor activation

【用語解説】
BMP4(骨形成因子 4):骨・軟骨の分化誘導因子として発見された
分泌蛋白質群である骨形成因子の一種。
これまでの研究で BMP4 は発生初期に神経組織の分化に
重要な役割を果たすことが知られていたが、
発達過程の神経経路における役割はほとんど知られていなかった。

シナプス前部:シナプスは二つの神経細胞の接着部位であり、
軸索の末端と樹状突起が接着する。
軸索の端からは神経伝達物質が放出され、情報の送り手となるため、
この構造をシナプス前部と呼ぶ。
接着の相手側の樹状突起はシナプス後部と呼ばれる。