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242号 ストレスチェックテストの内容は

2017年1月26日

明けましておめでとうございます。
本年も、皆様のお役に立てるよう研鑽してまいりますので、
よろしくお願いします。

さて、今年最初のメールマガジンは先月に引き続き、
ストレスチェックをテーマとして取り扱いと思います。
先月はストレスチェックの守備範囲として
ストレスチェックがカバーしている領域、安全配慮義務との関係について、
見てみました。

今月から3月までシリーズでテーマを設定いたします。
今月は、ストレスチェックの内容について、
2月は、テストの付加機能について
3月は、個人の結果、組織分析について
というテーマでお送りする予定です。

今回は、既にmy-Mentalをご利用いただいているお客様と
まだご利用いただいていないお客様向けに内容を二つ
ご用意いたしました。

今月はストレスチェックのテストそのものに焦点をあててみましょう。

※ストレスチェックテスト関連セミナー(東京・大阪・名古屋)のご案内
※英語でのカウンセリングのご案内
もあります。

 

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本号のトピックス ====================================
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1.ストレスチェックテストの内容は
my-Mentalをご利用でないお客様へ
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2.my-Mentalの内容は
my-Mentalをご利用いただいているお客様へ
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3.2月セミナーのご案内
「ストレステスト実施後の情報交換会」  
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4.英語でのカウンセリングのご案内

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5.メンタルヘルス ニュースピックアップ

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1.ストレスチェックテストの内容は
my-Mentalをご利用でないお客様へ
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では、まず、下記を考えてみてください。
「簡単な知識やスキルのみで、勤務時間中に仕事以外の事を考えながら、
仕事に集中するでもなく、全く自分のペースで仕事をしている社員」
について、皆さんはどのように評価しますでしょうか。

どのように感じられましたか?

いろいろなお考えの方がいらっしゃると思いますが、
こういう社員はちょっと問題かな
あまり望ましくないな
と思われた方が多いのではないでしょうか。

書いてある項目
「簡単な知識やスキル」
「勤務時間中に仕事以外の事を考え」
「仕事に集中するでもなく」
「全く自分のペースで仕事をしている」
はどこから持ってきたかというと、皆さんの会社でも使われたかもしれません、
いわゆる57問のストレスチェックテストから持ってきたものです。
そして、57問のテストでは、上記の状態が「好ましい状態」として扱われています。

会社としては、その方のキャリアアップの観点からも
・少しでも高度な知識やスキルを修得してもらいたい
・勤務時間中は仕事に専念してもらいたい→休憩時間は別
・仕事に集中してほしい
・自分のペースのみではなく、他とも協調して働いてほしい
とお考えではないでしょうか。

あまり望ましくないフィードバックがご本人に戻されることも
問題となるところですが、こういう設問に答えるということで、
もともとは持っていないような不平不満を導き出してしまうこともあります。

厚生労働省標準的なテストとして「57問」のテストを表記していますが、
内容をよく確認しないで、実施されてはいませんでしょうか。
会社が実施しているテストですから、
内容は会社から社員へのメッセージとなります。

次回の実施までは、少し時間があります。
昨年実施したテストの内容と、御社の考え方が合致しているのか、
是非確認をしてみてください。

 

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2.my-Mentalの内容は
my-Mentalをご利用いただいているお客様へ
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my-Mentalをご利用いただいて、内容はいかがだったでしょうか。

皆様がテストをしていただいて、最初に出てきた質問群は
ストレスの度合いを測る質問群です。
こちらは、ストレスから、メンタル不調可能性まで
幅広く網羅していますが、その信頼度は非常に高く、
SDS(Self-Rating Depression Scale)との相関で
γ=0.851 p<.001 という高い相関を示しています。

続く質問群は「ストレス耐性」に関するもので、
ストレスフルな状況でどれだけ耐えられるかを調べています。
働いていれば、ストレスを受けるのはあたり前です。
そのような状況でも元気に働ける度合いを数値化するものです。

最後の質問群はストレス認識に関するものです。
どういったところにストレスを認識しているかについて
見ていますが、不平・不満につながるような質問項目には
なっていません。

また、質問の表現はニュートラルなものになっており、
受検者の思いや解釈が入らないようにしています。

例えば、57問テストには
「一生懸命働かなければならい」
という設問がありますが、
人によっては「仕事とは一生懸命に働くものだ」という理念的なものを考えたり、
あるいは人によっては、自分の状況で考えてみたりと
いろいろな解釈ができてしまいます。

my-Mentalではそのような設問がありませんので、
人によって解釈が違うということがありません。

my-Mentalの質問例:
・自分は業務をこなすための知識をもっている
・業務に必要な上司サポートを受けられている
・自分は効率的な業務の進め方ができている
等々

このように高精度でブレのないテストを皆様の会社では
実施されたことになります。
引き続きmy-Mentalをよろしくお願いします。

 

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3.2月セミナーのご案内
「ストレステスト実施後の情報交換会」
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■東京・大阪・名古屋にて以下の無料セミナーを開催します。
参加ご希望の方は貴社担当アカウントマネージャーに直接ご連絡いただくか、または
magazine@counseling.st まで、
ご希望の都市名(東京/大阪/名古屋)、講座名、開催日と
貴社名、部署、お名前、電話番号をお書きの上
メールにてご連絡ください。
※定員になり次第締切となります。お早めにお申込ください。
**********************************************************************************
【東京】
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■ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
日時:2月23日(木)15:30〜17:30
場所:東京体育館 サブアリーナ内会議室 千駄ヶ谷駅徒歩3分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
◆そもそも面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆面接指導の受付〜実施の手間とスピード感に課題が残った・・・
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
◆受検率を上げるためにはどんな事をしたら効果的なの?

    など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

**********************************************************************************
【大阪】
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■ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
日時:2月14日(火)13:00〜15:00
場所:大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA) 新大阪駅徒歩5分、地下鉄新大阪駅徒歩10分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
◆そもそも面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆面接指導の受付〜実施の手間とスピード感に課題が残った・・・
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
◆受検率を上げるためにはどんな事をしたら効果的なの?
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

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【名古屋】
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■ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
日時:2月16日(木)13:30〜15:00
場所:名古屋市芸術創造センター 東山線新栄町駅徒歩3分、桜通線高岳駅徒歩5分
参加費用:無料
内容:ストレスチェックテスト実施後の情報交換会 〜次回に向けての課題は??〜
◆そもそも面接指導を申し出る社員が少なかったが放置状態にはしたくない・・・
◆産業医のいない事業所、他社では面接指導はどうしている?
◆面接指導の受付〜実施の手間とスピード感に課題が残った・・・
◆組織分析は出たものの何をしたら良いのか分からない・・・
◆受検率を上げるためにはどんな事をしたら効果的なの?
など、義務化初年度のストレスチェックテスト実施を振り返り、
参加企業様のあいだで課題点を共有、情報交換していただく場にいたします。
【参加条件:各企業のストレスチェックテストご担当者様に限定させていただきます】

 

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4.英語でのカウンセリングのご案内
ご要望の多かった英語でのカウンセリングを実施します
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ストレスチェック後、医師による面接指導とは別に、
カウンセリングを実施されている企業様もあると思いますが、
外国人の従業員を対象に、英語でのカウンクセリングのご要望をいただいております。

そこで、この度英語でのカウンセリングの機会をご提供したいと思います。

2日間、6人限定となりますが、
社員の方で、英語でのカウンセリングをご希望の方がいらっしゃいましたら、
是非この機会に、お申込みください。
※恐縮ですが、今回は各社様1名までのお申込みとさせていただきたいと思います。

 

実施日、時間:2017年2月18日(土)、25日(土)
両日共、13:00 / 15:00 / 17:00

実施場所:東京都港区西麻布(最寄り駅 東京メトロ日比谷線広尾)

費用:1セッションにつき、15,000円(本人ではなく会社様へのご請求となります)

内容:異文化適応ストレス、人間関係、家族問題、うつ、不安、孤独など
人生の様々な問題について解決を見出していくお手伝いをします

カウンセラー:川西結子氏 (弊社アドバイザー)
※社会心理学者および臨床心理カウンセラー
同志社大学、ボストン大学大学院、カリフォルニア大学博士、NY市立大学修士
日本と米国を拠点として、大学教育・研究に携わる。
長年に渡り、社会学者としてメンタルヘルスについての研究を行い、論文、著書多数。
また心理カウンセラーとしても日本在住の外国人の相談に応じています。

お申込み締切:2017年2月3日(金)

お申込み方法:担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、このメールの返信で
対象者のお名前、ご希望の日にちと時間、性別、国籍、母国語
をご連絡ください。

※英語でのご案内のサンプルのご用意がございます。
担当のアカウントマネージャーにご連絡いただくか、このメールの返信で
ご連絡ください。

 

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5.メンタルヘルス ニュースピックアップ
最新の情報やメルマガの内容に関連のある情報を
お伝えします
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厚生労働省の抗うつ剤SNRI「使用上の注意」改定指示に対し
日本精神学会等4学会が合同声明を発表
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このたび厚生労働省から、
「自動車の運転等危険を伴う機械の操作に関わる使用上の注意」
に関する薬剤添付文書記載の改訂が発表された。

対象となるのは、ミルナシプラン、デュロキセチン及びベンラファキシンの
抗うつ薬 3 剤(いずれもセロトニンノルアドレナリ ン再取り込み阻害薬:SNRI)である。

今回の改訂により、記載注意事項が
「眠気,めまい等が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う
機械の操作には従事させないよう注意すること」から
「眠気、めまい等が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う
機械を操作する際には十分注意させること。
また、患者に、これらの症状を自覚した場合は自動車の運転等危険を伴う
機械の操作に従事しないよう、指導すること」
に変更された。

これを受け日本精神神経学会等4学会は、2016年12月に合同で声明を発表し、
今回の改訂は大いに評価できるとした一方で、
改訂後の薬剤添付文書記載も運転に影響しないことを
無条件に保証している訳ではないと注意を喚起している。

これまでは、病状や服薬開始時期にかかわらず、
服薬中の患者全てに運転中止を求めざるを得なかったが、
多くの患者が症状改善と再発予防のために向精神薬の服薬継続が不可欠であり、
一部の大都市を除けば、自動車運転なしには日常生活や就労が成り立たないのが
我が国の現状である。
そのため4学会は注意事項の改訂を要望し、関連省庁と意見交換をしていたと述べ、
今回の改訂は欧米の記載に近い、現実に即した内容となったと評価している。

だが、向精神薬がもたらす影響には個人差が存在することも忘れてはならない事実であり、
これらの薬剤を処方する医師は、以下の諸点に留意する必要があるとしている。

1.一般に眠気やめまい等を含む患者の状態に関して、
取り分け処方開始時や増量時は注意を払う。

2.患者が服用中に運転する際は、眠気やめまい等が認められないことを確認する。

3.患者に、眠気やめまいを含む体調不良等を感じた場合は、
運転等を絶対に行わないよう指導することを徹底する。

4.不適切な多剤併用処方は、運転等に与える薬剤の影響を予測することが
困難になる可能性が高いので避ける。

4学会は、今回の改訂は患者の社会生活を中心に据えた議論が
結実した最初の一歩であるとし、以降も向精神薬と運転技能に関する
添付文書記載の在り方について議論を継続し、
教育、情報提供、科学的検討を行っていく予定であると述べている。

このような改訂により、患者の社会生活を妨げずに投薬治療を続けることが可能になり、
患者の症状改善やQOL向上に役立つことが期待される。

「自動車の運転等危険を伴う機械の操作に関わる使用上の注意」

 

厚生労働省が「過労死等ゼロ緊急対策」を取りまとめ
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厚生労働省は、違法な長時間労働の撲滅を目指す緊急対策を2016年12月26日にまとめた。

【対策の概要】
●違法な長時間労働を許さない取組の強化
(1)新ガイドラインによる労働時間の適正把握の徹底
企業向けに新たなガイドラインとして、
@労働者の「実労働時間」と「自己申告した労働時間」に乖離がある場合、
使用者は実態調査を行うこと、
A使用者の明示または黙示の指示により自己啓発等の学習や研修受講をしていた時間」は
労働時間として取り扱わなければならないことを明確化。

(2)長時間労働等に係る企業本社に対する指導
違法な長時間労働等を複数の事業場で行うなどの企業に対して、全社的な是正指導を行うこと。

(3)是正指導段階での企業名公表制度の強化
現行の要件「月100時間超、10人以上または4分の1以上
労基法32条等違反が1年間に3事業場認められる」を
@月100時間超を月80時間超に拡大
A過労死等・過労自殺等で労災支給決定した場合も対象とし、
上記が2事業場に認められた場合に企業本社の指導を実施、是正されない場合は公表する。
また、月100時間超と過労死・過労自殺が2事業場に認められた場合などにも企業名を公表する。
(4) 36協定未締結事業場に対する監督指導の徹底

● メンタルヘルス・パワハラ防止対策のための取組の強化
(1)メンタルヘルス対策に係る企業本社に対する特別指導
複数の精神障害の労災認定があった場合には、
企業本社に対してパワハラ対策も含め個別指導を行うほか、
時間外、休日労働が月80時間超の事業場に対する監督指導等において、
メンタルヘルス対策に係る法令の遵守状況を確認し、訪問指導の受け入れを進める。

(2)パワハラ防止に向けた周知啓発の徹底
メンタルヘルス対策に係る企業や事業場への個別指導等の際に、
「パワハラ対策導入マニュアル」等を活用し、パワハラ対策の必要性、
予防・解決のために必要な取組等も含め指導を行う。

(3)ハイリスクな方を見逃さない取組の徹底
長時間労働者に関する情報等の産業医への提供を義務付ける。

● 社会全体で過労死等ゼロを目指す取組の強化
(1)事業主団体に対する労働時間の適正把握等について緊急要請
違法な残業防止、企業・業界団体におけるメンタルヘルス対策、
パワハラ防止対策などの取り組みによる「心の健康づくり」の推進や
長時間労働の背景となっている取引慣行の是正。

(2)労働者に対する相談窓口の充実
労働者から、夜間・休日に相談を受け付ける「労働条件相談ほっとライン」を毎日開設。

(3)労働基準法等の法令違反で公表した事案のホームページへの掲載

これらの対策は、2017年1月から順次実行に移す予定である。

「過労死等ゼロ」緊急対策