メンタルヘルス対策・EAPのカウンセリングストリート

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事例 2 相談窓口、ストレスチェック、研修など、実施してきたが・・・

発症件数が減らないのはなぜだろう? 予防につながる手段はないのだろうか?

多くの企業様から「既に取組を推進してますので大丈夫です」という声をよく頂きます。
メンタルヘルス障害の発生を未然に防ぐために、ストレスチェックテストの実施を社員に促したり、 カウンセリング窓口を設置したり、メンタルヘルス関連の講習会を開いたりするなど。 実際、幅広く、メンタルヘルスケアサポートを推進されているとのことです。

しかし、更に、詳しくお話をお伺いしてみると、、、

・ 実は、相談窓口がどれぐらい活用されているかわからない・・・
・ ストレスチェックテストの実施率を把握できていない・・・
・ ストレスチェックテスト実施後、組織の傾向データを手にするが、活用できていない・・・
・ 管理監督者に講習会をしたのだが、その後も現場で発見されるのは、重い症状になってから・・・

などの状況が見えてくることもあります。
それぞれの取組が本質的な効果を生み出しているのか、費用対効果は十分なのか、そもそも取組に対する効果測定ができているかなど、組織としては非常に重要なポイントではないでしょうか

 

業種 : 飲食業(多店舗展開)  / 従業員数 : 840名 


 
 


メンタルヘルスということが騒がれだした3〜4年前より、徐々に取組を開始。 健康保険組合にメンタルヘルスに関する相談窓口があったため、 こちらを全社員に広報。 積極的な活用を促すとともに、社内報、イントラネット上などで、 メンタルヘルスに関するセルフケアのポイントなどを分かりやすく情報発信。

同時に、現場での対処・対応がスムーズに進むよう、管理監督者を対象に、 産業医の先生にメンタルヘルスに関する基本的な知識を90分程度、講義をしてもらった。

更には、健康診断と同じ時期に、「心の健康診断」と題して、ストレスチェックテストを実施。 WEB上で、10分程度で終えられるもの。 その後、気になるときには、いつでもイントラネットからアクセスをして心の健康診断を実施することができる環境を整える。

当初は、新たな取組ということもあり、興味本位から反応も良く、意識をしてくれていたようだが、現在、メンタルヘルスの状況に改善の兆しはなく、取組を開始した当時と同数近い11名が休職中。更には、治療を受けながら勤務をしている社員が19名という状況。

管理監督者が気付いていなかったケース、相談窓口を利用していなかったケース、ストレスチェックテストを実施していなかったケースなどなど、今まで取組を進めてきた内容に疑心暗鬼にならざるを得ないところがある。



 
 


まずS社がこれまで推進してきた相談窓口、ストレスチェックテスト、管理職に対する講習会などについて、どのような内容、仕組なのか、それぞれの取組についての効果測定、取組のスタンス、目標、現在のプラン内容などをチェック。



 
 


相談窓口に関しては、利用状況を把握することができない、利用時間帯に制約がある、面談サポートは地域によって、手薄なところがある、更には、メンタルヘルス相談窓口という位置付けで、少し利用し難い印象があるなど。

ストレスチェックテストに関しては、職場におけるストレスについて、直接的な質問内容が多く、社員にとっては、診断結果の情報の取扱について懸念されていた様子。また、組織集計によって、部署毎、地域毎などの傾向値を掴めるにも関わらず、具体的な対応策に繋げるノウハウがなく、結果として、そのままになっていた。また、社員によっては、窓口の存在をしらないケースもあった。

管理職への講習会に関しては、医学的な内容、事例発表、対処上のポイントなど、必要なポイントは含まれていたが、大人数を対象とした一方的な講義に終始し、現在の現場の状況に即した現実的な内容ではなく、机上の話として受け止められてしまったようであった。また、2年前の実施ということもあり、多くの管理職は聞いた内容を忘れてしまっているようだ。

 

 

[ 優先順位 1 ]  :  「管理職向けメンタルヘルス研修

   


基礎編 : ケーススタディから学ぶ管理職としてのメンタルヘルスマネジメント研修

実践編 : メンタルヘルス障害:発生〜復職時の具体的な対処・対応方法について

まずは、S社の受講予定者に対し、事前のアンケート調査を実施、困っていることや、知りたい情報を収集。 
また、休職中、通院中のメンバーをサポートした経験のある 管理監督者に取材を実施し、現場の状況、ストレス要因、仕事の進め方などについての 特徴を把握、更には、休職制度や休職時の受入ルールなども共有。その上で、S社オリジナルの研修プログラムを作成し、産業医の講義の 続編という名目で、より現場の状況やS社の対応ルールに即したラインケア研修実施しました。

 

 

[ 優先順位 2 ] : 「相談窓口の設置」

   


24時間体制の電話相談窓口、全国での面談対応、利用状況の把握など、不足している要素を補うことができる相談窓口を会社として準備。
また、メンタルヘルス専門の相談窓口では敷居が高く、利用し難いことも判明したため、仕事の悩みや家庭の悩み、健康相談まで幅広い相談に対応できるものを準備。メンタルヘルスが不調になる前段階の悩みや問題から対応をしているため、メンタルヘルス障害発生の予防に繋がる他、早期発見・早期対処に繋げられる体制を構築しました。

 

 

[ 優先順位 3 ] : 「ストレスチェックの結果有効活用」

   


今まで活用するこができていなかった組織集計結果を共有して頂き、部署別、事業所別などの傾向を把握し、考えられる具体的対応策についてレポートを作成。 まずは、優先順位の高い部署、事業所の管理監督者から実際の職場の現状をヒアリングしつつ、職場の環境改善に活用。
また、ストレスチェックの結果、メンタルヘルスに問題のある社員に対しては、産業医より個別のサポート推進を依頼。ただ、産業医の先生が対応し切れないところに関しては、委託を受け、サポートを推進中。

 

 

[ 今後の可能性 ]

   


セルフケア研修の実施
・ 休職・復職者に対する個別サポート
ラインケアマニュアル

 

当社ではメンタルヘルスに係わる個別の疑問やトラブルの解決サポートも行っております。
くわしくは →こちら